11月11日(火)、「書香の森」にて「プラス1ピースの読書会」が開催されました。2回目に取り上げた本は、妙木 忍先生(留学生センター特任助教・元文学研究科助教)の『秘宝館という文化装置』です。当日は、かつて秘宝館で働いておられた方や、バス添乗員として多くの観光客を秘宝館に案内された方を含め、たくさんの方にご来場いただきました。
はじめに、妙木先生がどのようなきっかけで秘宝館の研究を始められたのか、秘宝館研究は妙木先生の研究活動の中でどのような位置づけにあるのか、というお話がありました。次に、秘宝館の歴史やユーモアあふれる展示の特徴、観光との結びつき、秘宝館と女性、などをキーワードに本の内容の紹介がありました。
今回のプラス1ピースのテーマは「職人魂」。秘宝館を設計する人、展示物をイメージする人とそれを具現化する人など、妙木先生が調査を進めていくにつれて、秘宝館に関わるたくさんの職人さんとの出会いがありました。かつて秘宝館に展示されていた「おたから」をご持参いただき、職人さん達のこだわりの技を会場の皆さんにご披露いただきました。秘宝館の職人さんに触発されたのか、『秘宝館という文化装置』の本の装丁にも実は職人技が込められているというエピソードのご紹介もありました。
最後に、会場のみなさんからコメントや質問をいただきました。
会の終了後も、会場に展示された秘宝館に関する資料を閲覧される方、妙木先生と交流される方でしばらくのあいだ「書香の森」はにぎわっていました。
秘宝館のポスターパネル、のぼり、看板などが展示され、いつもの「書香の森」とはちょっと違った雰囲気に
秘宝館の映像資料のほか、詳細な設計図、秘宝館内部の写真など貴重な資料をお持ちくださいました
見えないところにもこだわりを見せる職人魂について、かつての展示物を使って説明される妙木先生
お知らせ
「プラス1ピースの読書会Vol.3」は、2015年4月に開催予定です。