7月22日〜7月26日の5日間、Hokkaido Summer Institute (HSI) 2024/ 北海道サマーインスティテュート2024 開講科目のひとつ、Cognitive Science, Frontiers in Cultural Psychology 2024(認知科学:文化心理学の最前線2024)が開催されました。
このプログラムは、カナダ・アルバータ大学から増田貴彦先生をお招きして、文学研究院行動科学研究室の大沼進教授と協働しておこなう文化心理学の最前線が学べる集中講義で、今年で9回目の開講になります。
今年度の受講生は、北大生28名、他大学学生6名の計34名でした。受講生とTAのバックグラウンドは、日本、フィリピン、英国、中国、米国と幅広く、文化心理学を学ぶには格好の授業環境でした。
北米諸国や中央アジア諸国などの人びとの行動様式が、日本人を含む東アジア諸国人々とどのように異なり、そうした違いの背景には、どのような文化の違いやこころのメカニズムがはたらいているのか、また、そうした違いを克服し、異文化共生とコミュニケーション技術を磨くには何が必要なのかを、数々の事例と学生同士の共同作業を交えて、最新の知見を学べる密度の濃い授業です。
授業では単元ごとに増田先生の講義の後、グループワークが行われその結果を発表していきます。受講生同士、受講生とスタッフとの交流をとおして、次第にリラックスして発言できるようになり、ディスカッションも活発になっていきました。行動科学研究室の博士後期課程の学生とアルバータ大学の学生3名がティーチング・アシスタント(TA)を務め、受講生の円滑なディスカッションをファシリテートしました。
5日間にわたる活発なディスカッションを通して、受講生同士の相互理解も深まり、プログラム最終日には、みんなで輪になって、これまでに自分が経験した国際的な文化差の事例や、授業の感想を一人ずつ話しました。この授業で学んだことを活かし、さらに文化心理学と英語を学んでいきたいという意欲的な発言も出ていました。