台湾国立中山大学文学院中国文学系主任が表敬訪問

左から佐藤錬太郎名誉教授、山本文彦研究院長、国立中山大学・楊済襄教授、近藤浩之教授

2019年5月24日、台湾南部高雄市の国立中山大学文学院中国文学系主任の楊済襄教授が山本文彦文学研究院長を表敬訪問しました。中山大学は1980年の創立で、文学院、理学院、工学院、管理学院、海洋科学院、社会科学院から成る総合大学で、海洋学、社会科学の研究で成果を挙げ、歴代の台湾総統の出身校としても有名です。2010年にノーベル賞を受賞した鈴木章名誉教授は2014年に招待されて講演しています。

中山大学文学院中国文学系は、中国文学科、外国文学科、音楽科、劇場芸術学科、哲学研究科の5学科で構成されています。中国文学科では専任教授10名、専任副教授1名、専任助理教授7名、兼任教師8名の合計26名の専任教員の他に、客員教師5名が加わり、中国現代文学を中心に、古典文学、小説戯曲、中国思想など中国学全般の研究と講義を担当しています。本学の中国文化論研究室とは比較にならない規模と教員を擁しています。また、中山大学文学院は、1995年に日本の東北大学と、2012年には大東文化大学と学術交流協定を締結し、交流を継続しています。日本漢学などの課程も新設を予定しており、本学文学院との部局間交流を希望しています。

2009年前期に中国文化論講座(現中国文化論研究室)の佐藤錬太郞教授(現名誉教授)が国立台湾大学中国文学系の客員教授として赴任し、6月4日に高雄師範大学経学研究所で講演を行い、中山大学を表敬訪問したのが縁で、楊済襄教授の面識を得ました。楊教授は24日に北海道大学構内、図書館を視察し、北海道大学中国哲学会5月例会において清末の思想家、康有為の宗教観について講演を行い、中国文化論研究室と交流を深めました。本年11月9日に台湾国立雲林科技大学応用漢学研究所で本学OBの金原泰介副教授が主催する易学シンポジウムでの再会を約束しました。