公開シンポジウム「文化多様性は何をめざすのかミュージアム考える、新時代」
学芸員リカレント教育プログラム開講文化多様性論講座開設記念

北海道大学学芸員リカレント教育プログラムの2年目がスタートします。また、2019年度より本学大学院文学院に「文化多様性論講座」が開設されました。開講・開設特別プログラムとして公開シンポジウムを開催します。一般公開プログラムですので、どなたでも参加できます(聴講無料)。多くの皆さまの参加をお待ちしております。

北海道大学学芸員リカレント教育プログラム2019年度開講記念
北海道大学文学院文化多様性論講座 開設記念
公開シンポジウム

文化多様性は何をめざすのか — ミュージアムと考える、新時代

「文化多様性cultural diversity」ということばは、いま、わたしたちが目指すべき社会を思い描くうえでの重要なキーワードとなっている。しかしながらこのことばを、耳なじみの良いキャッチフレーズとして唱えるだけでなく、具体的に実践し、積極的な価値として掘り下げようとすることには、少なからぬ困難が伴うだろう。とりわけ、自他の文化の違いが必然的にもたらす大小の摩擦や、普遍的・本質的だと信じられてきた価値の不安定化などは、個人や共同体のあり方にも影響を与えるような、深刻な困難となりかねない。
そのような社会のなかにあって、近年注目を集めつつあるのが、「ミュージアム」である。確かに、近代のミュージアムがある種の権力的なまなざしとともにスタートし、ときには他者の文化を傷つけることさえあった、ということは否定できない。けれども、いろいろな文物が集まり、さまざまな声が入り混じる今日のミュージアムは、文化多様性時代を代表する知のフォーマットとなる可能性を、大いに秘めているのではないか。すなわちミュージアムは、多数の文化が交流する場、複数の価値が並び立つ場、そして何よりそうした多数性・複数性そのものの意味を鍛え直す場となることができるのではないか。
本シンポジウムでは、文化多様性時代のミュージアムが、自他の文化的共存のために、地域や共同体の未来のために、わたしたちのよりよい生存のためにできることを探り、新時代のミュージアムを展望してみたい。

  • 日時:2019年6月9日(日) 13:00〜17:00
  • 会場:北海道大学 人文・社会科学総合教育研究棟 W103室
登壇予定者
  • 𠮷田 憲司 (国立民族学博物館 館長)
  • 鷲田 めるろ(あいちトリエンナーレ2019 キュレーター)
  • 小田 博志 (本学 大学院文学研究院 文化多様性論分野 教授〔文化人類学〕)
  • 谷古宇 尚 (本学 大学院文学研究院文化多様性論分野 教授〔芸術学〕)
  • 佐々⽊ 亨 (本学 大学院文学研究院文化多様性論分野 教授〔博物館学〕)
司会
  • 鈴木 幸人  (本学 大学院文学研究院文化多様性論分野 准教授)

主催
  • 北海道大学学芸員リカレント教育プログラム
  • 北海道大学大学院文学研究院 文化多様性論分野
助成

2019年度 文化庁 大学における文化芸術推進事業
「ミュージアム学芸員の企画展制作〈立案・運営・評価〉スキル養成深化プログラム」

お問い合わせ

学芸員リカレント教育プログラム 事務局
〒060-0810 札幌市北区北10条西7丁目
Email: recurrent_hokudai*let.hokudai.ac.jp (*を@に変えてください)
Tel: 011-706-4017

北海道大学文学院文化多様性論講座

この講座では、「文化人類学」、「芸術学」、「博物館学」という性格が異なる3つの学問分野が、〈文化多様性〉と〈フィールドワーク〉という共通項で教育・研究を行います。人類の文化の多様性と共通性を研究する「文化人類学」。古今東西の美術、音楽、文芸、演劇などの多様な芸術を対象に研究する「芸術学」。そして、これらの成果を、展示を含めた事業を通して、多様なミュージアムでどのように展開するかを研究する「博物館学」。これらの研究を、机上で文献をひもとくだけでなく、実際に現場で考えるフィールドワークを通して進めていきます。

北海道大学学芸員リカレント教育プログラム

ミュージアムに勤務する学芸員を中心に、文化・芸術に携わる専門職員を対象としたリカレント教育を提供するプログラムです。2018年度より、文化庁「大学における文化芸術推進事業」としてはじまりました。初年度にあたる2018年度には、のべ16人の講師を招聘しての「講義」、各自の調査や企画を進めるための「実習」のほか、一般公開された「シンポジウム」や「特論」を開催。最終年度となる2020年度に実際の企画展とその関連事業を実施・運営することを念頭に、地域文化の拡充を目指して活動を続けています。