学芸員リカレントプログラム
カリキュラム 2019年度

開講特別プログラム

学芸員リカレントプログラム2年目の開講特別プログラム。2018年度のプログラムを振り返りつつ、「企画力」とは何かをもう一度掘り下げ、新時代のミュージアムの課題と可能性について展望するシンポジウムを開催します。⼀般公開シンポジウムとします。

公開シンポジウム「文化多様性は何を目指すか」
  • 講師:吉田 憲司 (国立民族学博物館 館長)
       鷲田 めるろ(あいちトリエンナーレ2019 キュレーター)
       小田 博志 (本学 大学院文学研究院 教授〔文化人類学〕)
       佐々⽊ 亨 (本学 大学院文学研究院 教授〔博物館学〕)
       谷古宇 尚 (本学 大学院文学研究院 教授〔芸術学〕)
  • 日時:6月9日(日) 13:00〜17:00
  • 場所:北海道大学 人文・社会科学総合教育研究棟 W103室

講義4 企画展運営・評価:応用的スキルの修得

2018年度の「講義1」「講義2」「講義3」を踏まえつつ、2019年度は、立案した企画をよりよいかたちで実現し、効果的に運営していくための応用的スキルを学びます。特に、
 ・学びのインターフェイスでもある展示と研究の関係
 ・ミュージアムと利用者との直接の接点となるアウトリーチ活動
 ・個々の展覧会という枠組みを超えて重要になってくる文化政策・文化財行政・博物館倫理
のそれぞれについて、各論的に学んでいきます。

講義4-1

資料とアーカイブ 
  • 講師:山下 俊介(本学 総合博物館 助教)
  • 日時:6月24日(月) 13:00〜16:00
  • 場所: 北海道大学 高等教育推進機構 S棟 S8室

講義4-2

ミュージアムショップ 
  • 講師:山下 治子(月刊『ミュゼ』 編集長)
  • 日時:7月8日(月) 13:00〜16:00
  • 場所: 北海道大学 高等教育推進機構 S棟 S8室

講義4-3

博物館倫理
  • 講師:貝塚 健(アーティゾン美術館(旧ブリヂストン美術館) 学芸部長)
  • 日時:7月15日(月・祝) 13:00〜16:00
  • 場所: 北海道大学 高等教育推進機構 S棟 S8室

講義4-4

調査研究と展示
  • 講師:霜村 紀子(東京国立博物館付 主任研究員)
  • 日時:8月26日(月) 13:00〜16:00
  • 場所: 北海道大学 高等教育推進機構 S棟 S8室

企画展立案・運営のための実践研究

2018年度の「実習1:企画展立案に向けたコンセプトワークと調査」と「公開成果報告会」を通じて、受講生自身の関心に基づく企画案、研究計画が出されました。これをさらにブラッシュアップし、専門的な知見から深めていくため、受講生の関心が重なるテーマをいくつか選び、関連する講義と実習を行って、3年目の企画展立案に向けた具体的な準備を進めていきます。

実践研究1

文化施設とまちづくり
  • 講師:小篠 隆生(本学 大学院工学研究院 准教授)
  • 日時:8月19日(月) 13:00〜16:00
  • 場所: 北海道大学 高等教育推進機構 S棟 S8室

実践研究2

地域研究と展覧会企画(1)
  • 講師:三浦 泰之(北海道博物館 学芸主幹)
  • 日時:10月21日(月) 13:00〜16:00
  • 場所: 北海道大学 高等教育推進機構 S棟 S8室

実践研究3

地域研究と展覧会企画(2)
  • 講師:久米 淳之(北海道教育庁生涯学習推進局文化財博物館課 主幹)
  • 日時:10月28日(月) 13:00〜16:00
  • 場所: 北海道大学 高等教育推進機構 S棟 S8室

実践研究4

実践研究
  • 講師:石沢 俊(神戸市立博物館 学芸員)
  • 日時:2020年1月20日(月) 13:00〜16:00
  • 場所: 北海道大学 高等教育推進機構 S棟 S8室

実習 企画展⽴案・運営のためのグループワーク

2018年度の「実習1:企画展立案に向けたコンセプトワークと調査」、及び2019年度の実践研究と連動させつつ、引き続き2020年度に開催予定の展覧会、及び関連諸事業に向けて準備を進めていきます。ここでの企画と研究の成果は、年度末の「公開成果報告会」において一般公開します。

実習1-2 6月24日(月) 16:00〜18:00
実習3-4 7月8日(月) 16:00〜18:00
実習5-6 7月15日(月) 16:00〜18:00
実習7-8 8月19日(月) 16:00〜18:00
実習9-10 8月26日(月) 16:00〜18:00
実習11-12 10月21日(月) 16:00〜18:00
実習13-14 10月28日(月) 16:00〜18:00
実習15-19  11月11日(月) 16:00〜18:00
実習20-24 11月25日(月) 16:00〜18:00
実習25-28 12月16日(月) 13:00〜17:00
実習29-30 1月20日(月) 16:00〜18:00
実習31-34 2月3日(月) 13:00〜17:00
  • 講師:佐々⽊ 亨(本学 大学院文学研究院 教授)
       今村 信隆(本学 大学院文学研究院  特任准教授)
  • 場所: 北海道大学 人文・社会科学総合教育研究棟 W104室 または 高等教育推進機構 S棟 S8室

特論3 文化施設とまちづくり

北海道東川町の複合交流施設「せんとぴゅあ」を会場とし、地域における文化施設の役割と、新しい公共空間のあり方を考察するレクチャーとワークショップを開催します。「せんとぴゅあ」は、東川町の文化政策のみならず、同町のまちづくり全体の中核になる施設として期待され、地域の新しい公共空間としての役割を模索しています。この新しい公共施設のあり方を通じて、文化施設とまちづくりとの関係を再考する機会とします。なお、「せんとぴゅあ」は、本プログラムの最終年度に予定されている北海道大学総合博物館での企画展の巡回先として想定されています。一般公開プログラムです。

特論3 文化施設とまちづくり
  • 講師:小篠 隆生(本学 大学院工学研究院 准教授)
       吉里 演子(東川町文化ギャラリー 学芸員)
  • 日時:9月21日(土) 13:00〜16:30
       ※一般公開は16:00まで
  • 場所:東川町複合交流施設せんとびゅあII

特論4 動物園・水族館に学ぶミュージアムの可能性

動物園や水族館はミュージアムの一種ですが、生体資料を扱うこれらの館種と、本プログラムが主たる対象としている美術館、歴史博物館との接点はそれほど多くはないというのが現状です。特論4では、動物園や水族館での最新の展示手法や教育活動と、それらの館種の歴史・理論について学び直すことを通じて、広義のミュージアムのあり方や本質を浮かび上がらせることを目指します。一般公開プログラムです。

特論4 動物園・水族館に学ぶミュージアムの可能性
  • 講師:若生 謙二(大阪芸術大学芸術学部 教授)
       溝井 裕一(関西大学文学部 教授)
  • 日時:2020年2月22日(土) 午後
  • 場所:北海道大学 フロンティア応用科学研究棟 2Fレクチャーホール(鈴木章ホール)

公開成果報告会

1年間の活動を通じて、それぞれの受講生が展覧会の企画案、関連事業案、個別研究をまとめます。「公開成果報告会」では、こうした受講生による成果物を広く公表するとともに、公開シンポジウムから始まる2019年度の活動を総括します。一般公開プログラムです。

公開成果報告会
  • 日時:2020年2月22日(土) 午前
  • 場所:北海道大学 フロンティア応用科学研究棟 2Fレクチャーホール(鈴木章ホール)