8月19日~23日の5日間、Hokkaido Summer Institute 2019 / Hokkaidoサマー・インスティテュート2019開講科目のひとつ、Contemporary Philosophy: Dynamic Epistemic Logic and its Applications 2019 / 哲学特殊講義:動的認識論理とその応用2019が開講されました。この科目はサマーインスティテュートで開講されて4年目になる今年は、担当の佐野勝彦先生に加えて、フランス国立科学研究センターのハンス・ファン・ディトマーシュ先生と本学名誉教授の山田友幸先生をお招きして、講師3名体制で行われました。
まず、佐野先生が本講義の目的を説明し、ディトマーシュ先生とその著書を紹介しました。ディトマーシュ先生は参加者の自己紹介を聴いてから、講義を始めました。
講義のほか、受講生は毎回課題や演習にも取り組みました。例えば、ディトマーシュ先生の著書『100人の囚人と1個の電球 知識と推論にまつわる論理パズル』(ハンス・ファン・ディトマーシュ、バーテルド・クーイ 著, 川辺 治之 訳、 2016、日本評論社)の中のパズルを例にして、各登場人物がどれほどの知識をもつか、登場人物の告知行為でどのようにその知識が変化するか、が丁寧に解説されました。ディトマーシュ先生は講義終了後にも受講生の課題添削をしてくださるなど、密度の濃い指導が行われました。
5日目には、山田友幸先生も登場し、ディトマーシュ先生も熱心にその講義を聞いていました。

参加者の感想として「難しい課題もあったけれど、少人数で課題に取り組めて、貴重な体験となった」「視野が広がった」等の感想がよせられました。
