〈Hokkaido サマーインスティテュート 2017〉 Characteristics of Japanese Buddhism / 日本仏教の特質 開催されました

7月10日~14日の5日間、Hokkaido Summer Institute 2017 / 北海道サマーインスティテュート 2017開講科目のひとつ、Characteristics of Japanese Buddhism(日本仏教の特質)が開催されました。

この科目では、日本文化、特に仏教文化について、世界的に著名な研究者であるフレデリック・ジラール先生を講師としてお招きし、仏教に影響を受けた芸術を含む様々な観点から日本の宗教思想の歴史、特に日本の中世期を中心とする仏教思想が、主なテーマとして取り上げられました。

招へい講師のフレデリック・ジラール教授(フランス国立高等研究院(EPHE))
本学担当教員の藤田 健教授(左)

授業は講義形式で行われ、参加者たちは毎日多くの資料をこなしながら、日本仏教への深い造詣のみならず西洋思想をも視野に入れた教授の詳細な説明や解釈に聞き入り、日本の仏教思想や日本でのキリスト教の受容の歴史について理解を深めました。

流暢な日本語で、日本の仏教文化について講義されました。
2日目の講義後には、フランス語での特別講演会「日本中世仏教における夢」も行われました。

海外の日本研究者が、日本語で実施したこのサマーインスティテュート科目について、参加者のアンケートには、「海外の教授が日本をどのように捉えているのかに興味があった」、「日本人では気づかない視点や説明により、既成観念や思い込みを打ち破ってくれた」、「外国の方からの視点での日本文化の研究もおもしろい」等のコメントがみられました。海外から見た日本の思想についての奥深い講義を通じて、日本に住む私たちには気づきにくい日本文化への新しい発見につながる5日間となりました。