〈Hokkaido Summer Institute 2023〉「ジェンダー研究」開催されました

8月1日〜8月3日の3日間、文学部開講のHokkaido Summer Institute (HSI) 2023/ 北海道サマーインスティテュート2023 開講科目のひとつ、Social Change: Gender Studies (社会変動論:ジェンダー研究)が開催されました。

NAKANO Lynne Yukie先生。2015年〜2017年にも海外ラーニングサテライト事業等で、香港中文大学および本学にて協働授業を実施しています。

このプログラムは、香港中文大学からNAKANO Lynne Yukie先生をお招きして、文学研究院社会学研究室の伍嘉誠准教授と協働しておこなう授業です。ジェンダー研究のさまざまな論理的・方法論的アプローチを紹介するとともに、ジェンダー研究を通し、受講生を取り巻く社会における個人的・社会的・政治的な問題についての理解を促すことを目的としています。

受講生は北大生25名、他大学学生21名の計46名でした。受講生とTAのバックグラウンドは、日本、中国、タイ、インド、フィリピン、カナダ、アメリカ、ペルーと幅広く、ジェンダー研究の国際比較を行うには格好の授業環境でした。

ホスト教員の伍嘉誠准教授。円滑な授業実施のために、プログラムをオーガナイズしました。

1日5コマの授業を3日間という、非常にタイトな集中講義でしたが、随所にさまざまなアクティブ・ラーニング活動が配置され、受講生の集中力が途切れることもありませんでした。1日目、2日目は最新のジェンダー研究に関する4コマの講義の後、受講生はグループに分かれ、プロジェクト研究を実施しました。グループごとにテーマを決め、実際に調査研究を行いその成果をまとめていきます。

3日目の午後、グループごとに研究成果発表会が行われました。各グループとも準備期間が短かったにもかかわらず、非常に密度の濃い発表を行いました。中には100名ものアンケート調査を行ったグループもあり、授業時間外にもグループごとに活発な研究活動を行ったことが伺えました。また、発表を聞いた受講生から多くの質問が寄せられ、活発なディスカッションが行われていました。

最後に、NAKANO先生の研究成果「独身女性と結婚制度に関する3都市間比較」に関する講義で授業が締めくくられました。

3日間という短い期間でしたが、充実した活動で絆は深まり、授業終了後も受講生同士、笑顔で交流を深めていました。