9回北大人文学カフェ「なぜダイエット明日からなのか」開催されました

11月3日(土)、紀伊國屋書店札幌本店1階インナーガーデンにて、第9回北大人文学カフェが開催されました。今回は、「なぜダイエットは明日からなのか」と題して、話し手の高橋泰城さん(文学研究科、行動システム科学講座)が、利得や損失の「時間割引」という話題について、会場の皆さんと語り合いました。

当日は、約140名の方にご来場いただきました。席が埋まってしまい、たくさんの方が立ち見となってしまいました。後方でスライドが見えづらかった方、音声が聞き取りづらかった方、スペースに余裕がなく窮屈な思いをされた参加者の皆さまには、大変申し訳ありませんでした。

第1部は、話し手のトークを中心に進行しました。報酬や損失の感じ方が、時間によってどう変化するのか。その変化により起こる選好の逆転は、どのように説明できるか。行動経済学と神経生物学の手法を組み合わせた行動神経経済学という立場から、「時間割引」という概念について説明がありました。目先の利益に引きつけられたり、嫌なことを先のばしにしたり、誰しも経験がある心の言い訳を解き明かしていく高橋さんのお話に、会場の皆さんの興味が集まりました。

第2部は、会場の皆さんから寄せられた質問に対して、高橋さんが回答していく対話コーナーでした。会場からの質問は、あらかじめ配付された質問カードに書いていただきました。これをテーマごとに紹介し、高橋さんが回答していきました。

寄せられた質問カードを分類するのは、高橋さんの研究室の大学院生さん。一般の方々の視点から寄せられる質問は、普段とは違った刺激になります
1枚ずつ質問カードに目を通す高橋さん

この人文学カフェのようすは近日中に北海道大学のオープンコースウェアにて公開される予定です。