9 北大人文学カフェ
「なぜダイエット明日からなのか」 開催のお知らせ

第9回 北大人文学カフェ

なぜダイエットは明日からなのか 心の言い訳を解き明かす行動神経経済学

今回のカフェのキーワードは「時間割引」。話し手は、文学研究科、行動システム科学講座の高橋 泰城(たかはし たいき)さん。行動科学、神経経済学の専門家です。

日時・場所等
  • 日時: 2012年11月3日(土)15:00〜16:30(14:30開場)
  • 場所: 紀伊國屋書店札幌本店 sapporo55ビル インナーガーデン(北5西5)
  • 定員: 約100名 参加費無料・事前予約不要 当日直接開場にお越しください
  • 主催: 北海道大学大学院文学研究科・人文学カフェ実行委員会
話し手
  • 高橋 泰城(たかはし たいき)さん
    文学研究科准教授/行動科学、神経経済学
お話の概要

人間の行動は、よく理解できないことがあります。「少し我慢すれば、もっと得をするのに」とか「イヤなことを先のばしにすると、本当は損してしまうのに」と頭ではわかっていながら、なかなか自分の行動を制御できません。

「1週間後にチョコレートを2つもらうより、いまチョコレートを1つもらったほうがいい!」「5年後の10万円より、いますぐの5万円の方が大事」。こんなふうに、目先の利益に惹きつけられてしまうことはありませんか?

「ダイエットは明日から」。イヤなことを先のばしにすると、嫌悪感が減ったりもします。

得や損の大きさが、時間によって違って感じられる。これは、不合理な意思決定をしてしまう人間にとって、じつはふつうのことで、利得や損失の《時間割引》とよばれています。

今回の話し手の高橋泰城さんは、行動経済学と神経生物学の手法を組み合わせた神経経済学という分野の研究を行っています。人間の心理や、脳に作用するホルモンのはたらきが、人間の経済行動とどのようにかかわっているのか。こうしたことを明らかにしようとする専門分野です。《時間割引》は、その大きな研究テーマになっています。

時間の流れの中で、人間はどういうふうに意思決定を行うのか。忍耐強く自己を制御したり、あるいは衝動的な選択をしてしまったりするのはなぜか。不思議な人間の行動を解明することは、社会のいろいろな問題を解決することにも応用できるかもしれません。高橋さんといっしょに、神経経済学の観点から、人間の行動にアプローチしてみましょう。

お問い合わせ
  • 北海道大学大学院文学研究科 研究推進室
    Tel: 011-706-4083 Email: kenkyu@let.hokudai.ac.jp