学芸員リカレント教育プログラム
カリキュラム 2018年度

このページの情報は2018年度のカリキュラムです。

開講特別プログラム

企画展⽰やミュージアム運営をとりまく現状と諸問題を、コンテンツ制作とプロセスの両⾯からグローバルな視点で分析・論究できる専⾨家による特別講義と討論を⾏います。⼀般公開シンポジウムとします。

7月22日(日)
公開シンポジウム「いまこそ〈企画力〉企画展制作の立案・運営・評価」 13:00~16:00

場所: 北海道大学 人文・社会科学総合教育研究棟 W103室

  • 冨⽥ 章(東京ステーションギャラリー 館⻑)
  • ⾼市 純⾏(毎⽇新聞社東京本社 美術事業部⻑)
  • 佐々⽊ 秀彦(東京都歴史⽂化財団事務局 企画担当課長)
  • 濱崎 加奈⼦(公益財団法⼈ 有斐斎弘道館 館⻑)
  • 佐々⽊ 亨(北海道⼤学⼤学院⽂学研究科 教授)

講義1 企画展⽴案: 事例研究

企画展〈⽴案〉スキル体得向上をめざす本プログラムのスタートアップの講義です。近年注⽬されている美術館の展覧会企画と運営のあり⽅をテーマとした事例報告から学び、議論します。各回のファシリテーターは、佐々⽊亨(北海道⼤学⽂学研究科・教授)と鈴⽊幸⼈(同・准教授)、今村信隆(同・特任准教授)が務めます。

7月23日(月)

場所: 北海道大学 人文・社会科学総合教育研究棟 W104室

  • 館蔵コレクションをもたない展覧会企画 13:00〜14:00
    冨⽥ 章(東京ステーションギャラリー 館⻑)
  • マスコミ事業部の展覧会企画 14:00〜15:00
    ⾼市 純⾏(毎⽇新聞社東京本社 美術事業部⻑)
  • 地⽅⾃治体における⽂化施策と展覧会企画 15:00〜17:00
    濱崎 加奈⼦(公益財団法⼈ 有斐斎弘道館 館⻑)

7月30日(月)

場所: 北海道大学 人文・社会科学総合教育研究棟 W104室

  • 地⽅公⽴美術館の連繋と展覧会企画 13:00〜15:00
    川⻄ 由⾥(島根県⽴⽯⾒美術館専⾨学芸員)
  • 館蔵コレクションを活かす展覧会 15:00〜17:00
    實⽅ 葉⼦(公益財団法⼈ 泉屋博古館 学芸課⻑)

講義2 企画展⽴案・評価: 基本的スキルの修得

企画展の〈⽴案〉〈評価〉において必要とされるスキルや考え⽅を、ミュージアムの最新事例や他分野の事例から学びます。第⼀線で活躍するマーケティング、ファンドレイジング、収蔵資料の保存と活⽤の専⾨家による体系的かつ実践的な学 びが得られます。各回のファシリテーターは、佐々⽊亨(北海道⼤学⽂学研究科・教授)と鈴⽊幸⼈(同・准教授)、今村信隆(同・特任准教授)が務めます。

10月1日(月)

場所: 北海道大学 高等教育推進機構 S棟 S8室

  • 企画展⽴案スキル(1) 資料の保存と活⽤の新しい考え⽅ 13:00〜17:00
    岡 岩太郎(株式会社岡墨光堂 代表取締役)

10月29日(月)

場所: 北海道大学 高等教育推進機構 S棟 S8室

  • 企画展⽴案スキル(2)⽴案段階から始める事業評価 13:00〜16:00
    源 由理⼦(明治⼤学 専⾨職⼤学院 ガバナンス研究科 教授)
  • 企画展⽴案スキル(3)マーケティングと来館者開発 16:00〜18:00
    林 伸光(兵庫県立芸術文化センター ゼネラルマネージャー)

11⽉12⽇(月)

場所: 北海道大学 高等教育推進機構 S棟 S8室

  • ファシリテーションスキル・ワークショップ 13:00〜17:00
    酒井 ⿇⾥(IAF認定プロフェッショナル ファシリテーター)

11⽉26⽇(月)

場所: 北海道大学 高等教育推進機構 S棟 S8室

  • 企画展⽴案スキル(4)1から学ぶファンドレイジング 15:00〜18:00
    奥⼭ ⼤介(認定ファンドレイザー)

1⽉28⽇(月)

場所: 北海道大学 人文・社会科学総合教育研究棟 W104室

  • 資料取り扱いワークショップ 13:00〜17:00
    ⽇本通運 美術品事業部

講義3 企画展⽴案: 館外パートナーとの協働

マスメディア、印刷業者、展⽰ディスプレー業者といった館外パートナーとの協働の観点において、美術館展覧会において 第⼀線で活躍する専⾨家から協働の考え⽅やスキルを学びます。各回のファシリテーターは、佐々⽊亨(北海道⼤学⽂学研究科・教授)と鈴⽊幸⼈(同・准教授)、今村信隆(同・特任准教授)が務めます。

12⽉10⽇(月)

場所: 北海道大学 人文・社会科学総合教育研究棟 W104室

  • 企画展⽴案スキル(5)ポスター・図録制作の現場から 13:00〜15:00
    ⽥村 達司(⽇本写真印刷コミュニケーションズ 株式会社)
  • 企画展⽴案スキル(6)会場ディスプレー制作の現場から 15:00〜17:00
    ⾼橋 渉(株式会社伏⾒⼯芸)

12月17日(月)

場所: 北海道大学 人文・社会科学総合教育研究棟 W104室

  • 企画展⽴案スキル(7)作品、コレクターを結ぶ現場から 13:00〜15:00
    圓井 愼⼀郎(圓井雅選堂 古美術商)
  • 企画展⽴案スキル(8)美術情報番組制作の現場から 15:00〜17:00
    ⽇⽐野 和雅(NHKプラネット 番組制作センター)

実習1 企画展⽴案に向けたコンセプトワークと調査(1)

3年⽬の最終成果(企画展の開催など)に向けて、1年⽬は企画展のコンセプトワークと資料の所在調査を⾏います。担当教員との個別ディスカッション、受講⽣も交えたグループディスカッションにより企画のコンセプトを固めていきます。企画展の概要を決定し、そのフレームワークを提⽰することが1年⽬のゴールです。

場所: 北海道大学 人文・社会科学総合教育研究棟 W104室 または 高等教育推進機構 S棟 S8室

7月23日(月) 17:00〜18:00
7月30日(月) 17:00〜18:00
10月1日(月) 17:00〜18:00
11月12日(月) 17:00〜18:00
11月26日(月) 13:00〜15:00
12月10日(月) 17:00〜18:00
12月17日(月) 17:00〜18:00
1月21日(月) 17:00〜18:00
2月4日(月) 13:00〜18:00
2月18日(月) 13:00〜18:00

鈴⽊幸⼈(北海道⼤学⼤学院⽂学研究科准教授)、佐々⽊ 亨(同・教授)、今村信隆(特任准教授)

特論1 組⽴和室×煎茶のコラボレーションイベント

北海道⼤学⼯学研究院建築史意匠学研究室の「組⽴和室」(グッドデザイン賞受賞)と、「煎茶道」とのコラボレーションイベントを実施し、展覧会関連イベントのあり⽅を体験し学びます。異分野のものごとを融合させる企画運営⼒を養います。⼀般公開の屋外イベント(⾬天時は屋内)として実施します。

9⽉22⽇(土)13:00〜17:00
組⽴和室を⽤いた煎茶イベント(⼀般公開)

※一般公開は16:00まで、以後は受講生限定プログラム実施
⽇本の伝統空間と建築意匠に関する講義(受講⽣向け) ⽇本古来の⽂化、特にもてなしと美術⼯芸に関する講義 (受講⽣向け)

場所: 北海道大学 構内

⼩澤 丈夫(北海道⼤学⼯学研究院 教授)、佃 ⼀輝(煎茶⼀茶庵社中)

特論2 企画展を装飾するギャラリートークと舞台芸術
「アートが紡ぐ古代の物語」

企画展関連イベントとして、ギャラリートークや舞台芸術とのコラボレーションイベントがあります。企画展⽰者には、舞 台芸術に関する知識や経験も必要となります。北海道独⾃の先住⺠⽂化を描いたフィギュアアートシアターの上演⾒学を軸 に、企画展とギャラリートークの⾒学、講義からなる特論です。

8⽉26⽇(日)14:00〜18:00
やまびこ座にて実施される企画展・ギャラリートーク、 フィギュアアートシアター「OKHOTSK〜終りの楽園」

※北大関係者に公開、公開イベントは16:00まで、以後は受講生限定プログラム実施
北海道独⾃の先住⺠⽂化と⼈形劇アートに関する講義
⼈形浄瑠璃と札幌の⼈形劇⽂化に関する講義

場所: 札幌市こどもの劇場やまびこ座

沢 則行(⼈形劇師)、加藤 博⽂(北海道⼤学アイヌ・先住⺠研究センター 教授)、岡⽥ 真⼸(北海道⼤学創成研究機構 特任助教)、⽮吹 英孝(札幌市こどもの劇場やまびこ座 館⻑、さっぽろ⼈形浄瑠璃芝居あしり座)

公開成果報告会

1年⽬の活動の総括報告と、受講⽣各⾃の実習1の成果報告会です。1年⽬の修了式を兼ねて⾏います。3年⽬の実施する 企画展のプレ広報も兼ねた⼀般公開報告会とし、専⾨家や⼀般参加者からの意⾒をいただき、企画のブラッシュアップを図ります。

3月9日(土)12:00〜16:30(予定)
受講⽣による1年間の成果報告会

場所: 道立近代美術館

  • 12:00〜 受講生によるポスター発表
  • 13:00〜14:20 セッションA 受講生による個別発表と質疑応答
  • 14:30〜16:30 セッションB シンポジウム「夭折の画家」(仮題)