書香の森の企画展示を更新しました。この展示は博物館学研究室の寺農織苑さん(博士後期課程)の研究論文Iの成果をもとに企画したものです。
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ゲーム展示を攻略せよ
ごあいさつ
本展は、博物館学研究室に在籍する博士後期課程の寺農織苑が提出した研究論文Ⅰの成果を展示しています。この研究論文Ⅰではゲーム機展示の現状を把握するために、1,751館のミュージアムにアンケート調査をし、回答があった1,116館を分析しています。その結果、178館のミュージアムでゲーム機を展示したことがある、もしくは、ゲーム機を所蔵していることが分かりました。
今からちょうど半世紀前の1972年、アメリカのマグナボックス社が世界初の家庭用ゲーム機である「オデッセイ」を発売しました。それから今日に至るまでに多くの企業が多種多様なゲーム機を開発し、今では国内だけで2兆円を超える巨大産業であるとともに、一般的な大衆娯楽として日常に溶け込んでいます。
巨大な一大産業を築いたゲームには学術的な研究が多くあり、それら研究成果がミュージアムで展示されることもあります。本研究で分析対象としたゲーム機展示は、これまで日本全国で205回開催されています。そのほとんどがいわゆる「昔の暮らし展」という昭和時代の暮らしを振り返る展示です。
ゲーム機を展示すると「自分たちが遊んだものが博物館で展示される時代になったのか」と言われることも少なくありません。しかし、かつて身近にあったものがミュージアムの資料として扱われるということは、その資料が日本の歴史のなかで重要な位置付けになったことを示しているのではないでしょうか。
本展では、これまでミュージアムで展示されたゲーム機やゲームソフトがどのようなものなのか、その実態を紹介します。
2022年7月8日
北海道大学大学院文学院
展示の詳細は関連リンクよりご覧ください。
展示会期
- 2022年7月8日(金)〜
10月7日(金)10月21日(金)
好評につき会期を延長しました。
展示会場
- 文学研究院 玄関ホール横 書香の森展示スペース
※新型コロナ感染予防レベルにより入場が制限される場合があります。
企画等
- 企画:寺農 織苑(博物館学研究室 博士後期課程)
- 展示デザイン:張 元昊(同修士課程)、阿部 麟太郎(同左)、江口 佳穂(同左)
- 印刷デザイン:張 元昊
- 協力:書香の森企画WG 谷本 晃久(日本史学研究室)、今村 信隆(芸術学研究室)、
佐々木 亨(博物館学研究室)、橋本 雄一(地域科学研究室)
お問い合わせ
- 佐々木亨(博物館学研究室)sasaki@let.hokudai.ac.jp