12回人文学カフェ「視線のドラマ」開催されました

11月17日(日)、紀伊國屋書店札幌本店1階インナーガーデンにて、第12回北大人文学カフェが開催されました。今回は、「視線のドラマ 日本絵画史研究の鈴木先生と読みとく動物図鑑に潜むもの」と題して、話し手の鈴木幸人さん(文学研究科、芸術学講座)が、動物図鑑に潜んでいた日本絵画史との秘められた関係について、会場の皆さんと語り合いました。当日は、およそ90名の方にご来場いただきました。鈴木先生の軽妙なトークに、会場のあちこちから笑い声がこぼれる楽しい時間となりました。

第1部は、話し手のトークを中心に進行しました。昭和30年代から現代までの動物図鑑の変遷について、その編集方針や作画様式を中心に、描かれている動物の「視線」に着目した説明がありました。また、日本絵画と動物図鑑の作画法の関連について、比較解説されました。

今回、聞き手を務めていただいたのは北海道開拓記念館・学芸員の山際晶子さん。山際さんは北大文学部および大学院文学研究科の出身で、在学時の指導教員は鈴木先生でした。

トークの後の休憩時間には、鈴木先生所蔵の動物図鑑が並ぶ展示テーブルに、多くの参加者が集まりました。動物図鑑の移り変わりを確認しながら、話し手とコミュニケーションする姿も見られました。

第2部は、会場の皆さんから寄せられた質問に対して、鈴木先生が回答していく対話コーナーでした。会場からの質問は、あらかじめ配付された質問カードに書いていただきました。これをテーマごとに紹介し、話し手が回答していきました。

質問カードを分類する芸術学講座の学生さん
質問に回答する鈴木先生