〈Hokkaidoサマーインスティテュート2018〉 General Theory of Invasive Alien Species Management /侵略的外来種管理学総論が開催されました

8月6日~10日の5日間、Hokkaido Summer Institute 2018 / 北海道サマーインスティテュート 2018開講科目のひとつ、General Theory of Invasive Alien Species Management / 侵略的外来種管理学総論が開催されました。

世界規模で緊急に取り組むべき課題のひとつである侵略的外来種(IAS: Invasive Alien Species)について基礎となる知見と技術を学び、外来種問題に取り組むための枠組みを修得する機会を得ることを目指した本科目は、昨年度学部生向けに開講された Introduction to Management of Invasive Alien Species (侵略的外来種管理学入門)を大学院生向けにグレードアップし開講されました。招へい講師には、昨年度同様、外来種問題の先進国であるニュージーランドからフィル・カウワン先生をお招きしました。

海外招へい講師のフィル・カウワン先生(ランドケアリサーチ研究所・ニュージーランド)

カウワン先生が所属するランドケアリサーチ研究所は、ニュージーランド政府が設立した、土壌・生物多様性をテーマとして扱う第1級の研究所です。この研究所で、カウワン先生は長年、特にニュージーランドの外来種管理対策にかかわる研究とその対策の実践に携わってこられました。授業では、まずカウワン先生が、その実績と経験を踏まえたニュージーランドでの最先端の情報を織り交ぜながら、テーマごとに詳細なスライドを用いて講義しました。それを受けて、本科目の責任教員である文学研究科の池田 透先生が、そのテーマに関する日本の状況について講義しました。国や地域によって複雑化する侵略的外来種について、特にニュージーランドと日本とを比較しながら学ぶことにより、受講生たちは、講義内容をより深く、かつ具体的に理解することができました。

講義を熱心に聞き入る受講生
詳細なスライドを用いて講義が行われます
池田 透先生(文学研究科・地域システム科学講座)が日本の状況と比較します
池田先生はHSI2018で開講されたIASに関する2科目の責任教員です
それぞれのセクション後に講義内容に関して意見や質問を出し合います

IAS研究についての豊富な内容がぎっしり詰まった5日間、終了後の受講生たちの笑顔に充実感が現われていました。次年度もひきつづきカウワン先生をお招きし開講する予定です。