8月3日~6日の4日間、Hokkaido Summer Institute 2026 / Hokkaidoサマー・インスティテュート2026文学部開講科目、Social Change: Wellbeing and Social Consciousness(社会変動論:ウェルビーイングと社会意識)が開講されました。本科目は、社会的意識・主観的ウェルビーイング・社会構造要因の関連を分析しながら現代社会における自らの役割を主体的に見いだすことを目指す科目です。全15コマの講義は、文学研究院社会学研究室の伍嘉誠准教授と招へい講師として台湾からお招きした東呉大学社会学部教授Gang-Hua FAN(范綱華)先生が協働で実施する集中講義として、札幌キャンパス人文・社会科学総合教育研究棟 W409で開催されました。
授業の初めに講師のFAN先生から自己紹介があり、続いて4日間の集中講義の概要と全15コマの主題や達成目標について簡単に説明がありました。学生は全5グループに分けられ、最終日にグループ発表を行います。

初日から3日間の講義前半では、まず社会学の基礎的な講義を米国や台湾の事例を織り交ぜながら紹介、続いて日本で生じている社会問題について取り上げ日本以外の国ではとのように対応しているのか、どのような状況なのか、を座学で学びました。例えば、”What is a good life?”を主題に、様々な社会課題がある中、自分自身が健全な状況であって初めて他者を支援することが可能になること、支援する場合もまずは身近な家族や友人から支援を始め、そこから支援範囲を拡大してより広い範囲で困っている人がいれば支援することが適切である、” Take care of yourself before taking care of others. ”というお話しがありました。他者を支援することで、自分自身が疲弊してはいけないということです。別のコマでは、ジニ係数をキーワードに、富の社会的勾配 Social Ingredientや社会的不平等 Social Inequalityについて、台湾の事例を紹介しながら説明がありました。
1日の後半では、座学で学んだ内容について講師から問いが投げかけられ、ディスカッションやグループワークを通して大学での専門分野もバックグラウンドも異なる学生同士で知識と考察を深めます。台湾では1コマ50分のところ日本では90分なので、一方的な講義だけではなく、学生が参加できるような質疑応答を多く授業構成に盛り込むなどの工夫がありました。一日の最後には、そのしめくくりとしてショートエッセイを作成し、提出します。
最終日の午前中2限目には、伍准教授が最後の講義を行い、午後からは3限目と4限目にかけてグループ発表が行われました。1日目から3日目まで、一日の最後のコマは、グループディスカッションの時間帯として設けられ、ここではその日の講義内容を振り返るとともに活発な意見交換を通して議論を深めるだけではなく学生がお互いを知る機会が提供されていました。最終日のグループ発表準備は、講義外での活動を必要とせず、学生は13コマの講義の中で日本社会を対象とする社会課題について米国や台湾でのケースとあわせて学びつつ、同じ課題についてスイスではどう対応を図っているのか、中国ではどのような状況なのか、などを議論し、発表内容をまとめていました。
(グループ発表の様子)
最後は発表グループの垣根を越えて記念写真を撮ったり連絡先を交換したりするなど、参加した学生の間で新たなネットワークが作られ、他大学、他分野とのつながりが広がったようです。
















