〈Hokkaido Summer Institute 2026〉「社会構造論:現代日本における人口と格差2026」開催されました

 2026年7月28日〜8月1日の5日間、Hokkaidoサマー・インスティテュート2026において、文学部開講科目「社会構造論:現代日本における人口と格差 2026/Social Structure: Demography and inequality in contemporary Japan 2026)」が開講されました。

本科目は、シンガポールマネジメント大学社会科学部の打越文弥先生を招へい講師としてお迎えし、社会学的視点から現代日本における人口動態と社会的不平等を多角的に考察することを目的として対面で行われました。履修生は、教育・ジェンダー・労働市場・家族などのテーマを通じて、構造的な理解を深めます。

初日の講義は、まず招へい講師の打越先生から自己紹介と本科目についての説明がありました。続いて、履修生一人一人に自己紹介として氏名と所属大学、専攻分野などに加えて「なぜ、この科目を受講することにしたのか?興味を持ったのか?」について話してもらいました。その後、「低出生率と急速な人口高齢化」、「急速な経済成長とその後の後退」といったトピックについての講義とディスカッションが行われました。

講義は、講師からの豊富な画像やデータを用いたスライドを用いた解説の後、定期的に挟まれる問いに対して履修生が意見を述べることで進みます。履修生はその都度、自身の中から回答を引き出すとともに、他の履修生の回答や講師からの指摘をきっかけに新たな視点から考え、さらに理解を深めていきます。

続いて2日目は雇用と労使関係をテーマに「日本型経営と変化する労働市場」「労働市場における不平等」「所得、不平等、貧困」といったトピックについて、3日目は教育をテーマに、「初等教育と中等教育」「高等教育」「学校から職場への移行」といったトピックについて、4日目は親密性、ジェンダー、世代間関係をテーマに「交際と結婚」、「ジェンダーと夫婦間の労働分担」、「世代間関係」といったトピックについて講義とディスカッションが行われました。

 最終日は本学の平松誠講師より明治維新以後の北海道・札幌の歴史、アイヌ民族に対する同化政策や現在も続く差別について講義が行われました。その後、学生各自一人一人がテーマを決めて、その内容について学生発表が行われました。

学生発表では、教育格差、ジェンダー不平等、日本のアニメなど各学生が取り上げた多様なテーマと社会問題についての発表と議論が行われました。学生たちも日本社会を人口やジェンダー、教育という視点からよりよく理解することができたようです。
本科目は、講義・ディスカッション・グループワーク・最終レポートの執筆を通じて、批判的思考力と社会分析力の向上を図ることを目的とした科目です。国際的な視点から日本社会を捉える貴重な機会を得られる科目として、来年度も開講される可能性があります。