対外関係から近世の日本を考えるー対馬口と松前口の比較を中心にー
日時:2016年10月17日(月)10:00〜12:00
場所:北海道大学 人文・社会科学総合教育研究棟(W棟)309教室
講師:ロナルド=トビ 先生(イリノイ大学名誉教授/日本近世史)
公開ワークショップタイトル
対外関係から近世の日本を考えるー対馬口と松前口の比較を中心にー
参加費:無料(事前申込不要)
対象者:どなたでも参加できます
主催:北海道大学大学院文学研究科 日本史学講座
お問い合わせ
文学研究科 日本史学講座 橋本 雄
TEL: 011-706-2869
このワークショップについて
近世日本を北東アジアのなかにどう位置付けるか――。こうした問題を考えるうえで、地政学的にも特に重要となるのが、対馬口と松前口とです。
講師のロナルド=トビ先生をはじめとする日本近世史の研究成果により、近世日本を単なる「鎖国」として捉える見方は退場を余儀なくされました。現在は、「四つの口」によって外の世界とつながっていた、と見るのが通説的理解です。対馬は国家の躰を成す朝鮮王朝と渡り合い、松前は国家を成さないアイヌと向き合いました。それぞれの関係は、具体的にどのような様相を呈したのでしょうか。
本ワークショップでは、儀礼やコミュニケーション、それと密接不可分な貿易制度などの切り口から、近世日本幕藩制国家の「対外関係」や「対外意識(秩序)」、「異国観・異民族観」といった問題を、深く、ひろく掘り下げみたいと思います。
日本近世史の院生(日本史学講座M1:坂本 弘毅氏)のミニ報告や、ロナルド=トビ先生の解説等を踏まえ、実りある議論が展開されること、必至です。ぜひご来臨ください。