北海道大学プラスミュージアムプログラム クロージングフェスタ「対話と寄り添い」

 

ポスター

2月11日 講演と対談
ミュージアムの価値をどう創造するか
 −経営における「対話」と「理解」−

プラス・ミュージアム・プログラムは2022年度において、座学を中心にさまざまな内容でプログラム展開してきましたが、共通するテーマは、ことばによる他者との「対話」とチーム・組織における「理解」形成の重要性でした。今回の講演と対談では、経営学におけるマーケティングやブランディングがご専門の石井淳蔵先生、評価学において協働型評価を活用してプロジェクトの改善を促してきた源由理子先生からのご講演を受けて、ミュージアムを含むさまざまな組織や地域社会における対話と理解のあり方を考えます。

開催日時

2023年2月11日(土)13:00〜15:30

開催方式

対面もしくはオンライン(Zoom)

会場

北海道大学 人文・社会科学総合教育研究棟W103教室
(札幌市北区北10条西7丁目)アクセス
※zoomを用いたオンライン配信を併用

対象者

関心のある方はどなたでもご参加いただけます

プログラム

  • 13:00〜13:15 主催者挨拶、趣旨説明
  • 13:15〜14:40 講演
  • 14:40〜14:55 休憩
  • 14:55〜15:40 対談
  • 14:40〜15:50 主催者挨拶、今後のプログラムについてアナウンス

登壇者・講演タイトル

石井 淳蔵「地域ブランドは進化する」

消費者行動の分析や企業の経営戦略構築の際、科学的にデータを集め、分析し、課題解決の道筋を突き止め、それを実行するやり方が一般的ですが、必ずしも期待した結果が伴うものではありません。ここでは「地域ブランド」の形成を事例に、「科学的理解」(科学の知/事後の見え/分析する力・明快な理解)だけでなく、「物語的理解」(臨床の知/事前の見え/解釈する力・深い理解)の重要性を具体的に説いていきます。

講演者プロフィール:
経営学者。専門はマーケティング、ブランド論など
神戸大学名誉教授、流通科学大学名誉教授 商学博士
著書に、『マーケティングの神話』(岩波現代文庫)、『ブランド 価値の創造』(岩波新書)、『ビジネス・インサイト 創造の知とは何か』(岩波新書)、『進化するブランド-オートポイエーシスと中動態の世界』(碩学舎)ほか多数

源 由理子「評価における対話と共創のマネジメント」

評価学の立場から、評価する側(評価者)と評価される側がわかれて評価をするのではなく、さまざまなステークホルダーが一緒になって評価を進める「協働型評価」における対話をとおした合意形成のプロセスについて紹介する。それとともに、このような評価を通じて、メンバーのエンパワーメントや評価結果の有効な活用、組織の強化などのメリットがあることを説いていきます。

講演者プロフィール:
評価学者 専門は、政策評価、プログラム評価、協働/参加型評価、社会関係資本
明治大学副学長・専門職大学院ガバナンス研究科教授 博士(学術)
著書に、『参加型評価 改善と変革のための評価の実践』(編著)(晃洋書房)、『実践家参画型エンパワメント評価の理論と方法』(共編著)(日本評論社)、『プログラム評価ハンドブック』(編著)(晃洋書房)ほか多数

参加費

無料

申込方法

事前のお申し込みが必要です。
以下の申込フォームよりお申込ください。
申込期限: 2023年2月10日(金)13時

申込フォーム

お申し込みいただいた方には、開催の前日を目安に参加のご案内と、レジュメをお送りいたします。

お問い合わせ(2月11日)

〒060-0810 札幌市北区北10条西7丁目
北海道大学文学研究院 内
「プラス・ミュージアム・プログラム」事務局
Mail: plusm@let.hokudai.ac.jp
TEL: 011-706-4053

2月12日 情報交換会
地域とともにあるミュージアムのあり方を考える

プラス・ミュージアム・プログラムの今年度の事業では、「対話と共生」や「リスクマネジメント」にミュージアムをプラスすること、「財政学・経営学」や「評価学・経済学」にミュージアムをプラスすることの可能性について、座学を通して考えてきました。加えて、本事業を通して北海道内のミュージアムの現状と最新事例を全国的に発信し、博物館関係者と共に考えるための足掛かりになると考え、2023年1月から2月にかけて北海道内各地のミュージアム関係者を対象にインタビューを実施しています。

そこで、地域の諸機関や住民と連携しながらミュージアムの新たな価値を創り出そうしている北海道内の先進的な事例について学びあうために、情報交換会を開催します。さまざまな地域や館種のミュージアム関係者が集まるこの機会を通じて、各館が向き合う地域課題の特殊性や共通点を整理し、今後の議論に資する土台を共有することがここでの目的です。なお、この情報交換会での成果は、次年度以降に本事業で扱うべき課題を洗い出すためにも活用することを想定しています。

セミクローズドの情報交換会ですが、オブザーバー参加も可能です。希望される方は、下記お問い合わせ先に、直接お問い合わせください。

開催日時

2023年2月12日(日)13:00〜16:00

開催場所

北海道大学 人文・社会科学総合教育研究棟W202教室
(札幌市北区北10条西7丁目)アクセス

対象者

北海道内ミュージアム関係者(20名程度)

コーディネーター

卓 彦伶(北海道大学大学院文学研究院 特任准教授)

お問い合わせ(2月12日)

〒060-0810 札幌市北区北10条西7丁目
北海道大学文学研究院 内
「プラス・ミュージアム・プログラム」事務局
担当: 卓 彦伶
Mail: taku@let.hokudai.ac.jp
TEL: 011-706-4053

事業実施体制

主催: 北海道大学文学研究院
共催: 北海道大学総合博物館
助成: 文化庁「令和4年度 大学における文化芸術推進事業」
(事業名「ミュージアムにおける異分野との「対話」と「寄り添い」を通じた人材育成事業」)