〈Hokkaido Summer Institute 2026〉
「史跡ツーリズム:北海道の場合2026」が開催されました

8月3日~7日の5日間、Hokkaido Summer Institute 2026文学部・文学院開講科目のひとつ、「史跡ツーリズム:北海道の場合2026」 が対面とオンラインのハイブリッドで開講されました。米国ポートランド州立大学のKenneth Ruoff教授、北海道大学文学研究院国際交流担当のMichelle La Fay教授、教育イノベーション機構のDale Lee Whitfield特任助教が協働で授業を行いました。本科目は、講義と史跡の現地視察を通して、植民地化、近代化、先住民族といったトピックを含め、史跡がいかに歴史的な物語を提供するかについて理解を深めることを目的としており、今年で3年目の開講となります。

La Fay教授による授業の概要説明

講義に先立ち、La Fay教授は、7月27日に北海道大学より「本学医学部で行われたアイヌ研究に関する総長声明」が出されたことに触れ、かつて北大で行われたアイヌ民族の遺骨研究とこれまでの経緯について述べました。

オンラインにてRuoff教授の講義を受ける受講生

Ruoff教授は、史跡を分析する際に重視すべき3つの点として、1.誰がそのメッセージを発信しているのか、2.史跡が伝えようとしている物語・メッセージは何か、3.その物語から何が省略されているのかの3つを挙げ、その中でも特に3番目の視点が最も重要になる場合が多いと言います。

各回の講義後、受講生はGoogleアンケートフォームに講義の感想や質問を入力し、次の講義でRuoff教授が回答しました。

受講生は課題に指定されていたDonald Horne 著 The Great Museum: The Representation of History: Chapter 1”The Tourist Pilgrims” や、Ruoff教授著 Imperial Japan at Its Zenith: Chapter 3 “Imperial Heritage Tourism” を読み、各々がディスカッションクエスチョンを持ち寄りました。

開講期間中、一同は大学キャンパス内の古河講堂と中央ローンを流れるサクシュコトニ川、キャンパス外の清華亭と北海道庁旧本庁舎(通称赤れんが庁舎)に足を運び、実物を前にしながら分析方法を探りました。

古河講堂
サクシュコトニ川のほとりで
クラーク像前にて
清華亭(屋内)
清華亭(屋外)
北海道庁旧本庁舎前

受講生は、講義のない時間帯を利用して、札幌護国神社、札幌時計台、豊平館、サッポロビール博物館など札幌近郊の史跡を訪問し、その歴史的物語についてグループごとに発表を行いました。オンライン受講生は、自宅近くの史跡やかつて自身が訪れた場所を取り上げて発表を行いました。

 

 

授業の総括を述べるRuoff教授

今回は例年にも増して受講生が多く、受講生の背景もより多様でした。このような状況を受け、講義の最後にRuoff教授は受講生に向けて、学生の皆さんには 授業を通してお互いを知り合う機会にしてほしいとメッセージを送りました。

史跡ツーリズムを扱う本講義は、Hokkaido Summer Institute2027にて2027年夏にも開講予定です。