土田 修平さん(人間システム科学専攻 行動システム科学専修・博士後期課程2年)が、2016年度日本社会心理学会の若手研究者奨励賞を受賞しました。
対象となった研究タイトルは、「象徴罰の進化:強化学習と進化ゲーム理論の統合ルールを用いた理論的・実証的検討」です。人間社会の成り立ちを理解する上で、「罰と協力の進化」は最も重要な問題であり、過去数十年に渡って数多くの研究が行われて来ました。土田さんは、このテーマで大きな注目を集める有名な数理モデル(Boyd et al., 2010)を丹念に再分析することにより、罰によって協力が進化するために必要不可欠な要件を明らかにしてきました。本研究はこれまでの成果を発展させ、象徴罰の進化を説明するために、強化学習と進化ゲーム理論を統合した新たなモデル構築を目指すものです。また実証研究も行い、より現実をうまく説明できるモデルの構築を目指しています。
土田さんは12月に日本人間行動進化学会大会の若手奨励賞(口頭発表部門)も受賞しており、今回と合わせてダブル受賞となりました。
本記事に関するお問い合わせ先
竹澤 正哲(文学研究科 行動システム科学講座 准教授)
Email: m.takezawa*let.hokudai.ac.jp(*を半角@に変えて入力ください)