日本における映画アーカイビングの問題点
- 日時 2019年5月9日(木)5校時 16:30〜18:00
- 会場 北海道大学人文・社会科学総合教育研究棟W308教室
※来聴歓迎・事前申込不要・聴講無料
講師:ミツヨ・ワダ・マルシアーノ(京都大学 教授)
司会・講師紹介 小川佐和子(文学研究院 准教授)
講演会概要
日本における映画のアーカイビングは、デジタル技術の普及と共に、今、大きな転換期を迎えようとている。しかし、その方向性は未だ定まっていない。本発表は、映画アーカイブの歴史的な変遷に触れながら、日本の映画アーカイビングの現状の難しさについて考察する。アメリカ及びフランスとの比較から、昨年「国立映画アーカイブ」と名称を変えた旧・国立近代美術館フィルムセンターの困難な状況を浮き彫りにすると同時に、国会図書館を拠点にしようとするデジタル映像アーカイブ構想に内在する危うさについて言及することになるだろう。
講師紹介
- 早稲田大学卒、ニューヨーク大学大学院シネマ・スタディーズでM.A、アイオワ大学大学院シネマ・比較文学でPh.Dを取得。カナダ・カールトン大学芸術文化学部教授などを経て、現在、京都大学大学院文学研究科教授(京都大学・ハイデルベルク大学国際連携文化越境専攻文化越境講座)。
- 専門は日本・台湾・韓国のデジタル・メディア、ディザスター映画、エコ映画、ポスト・コロニアル映画を中心とした日本映画・東アジア映画研究。
- 主な著書に『ニッポン・モダン 日本映画1920・30年代』(名古屋大学出版会)、『デジタル時代の日本映画 新しい映画のために』(同)、『「戦後」日本映画論 一九五〇年代を読む』(青弓社)、『〈ポスト3.11〉メディア言説再考』(法政大学出版局)など。
主催 :北海道大学映像・現代文化論学会
事務局:北海道大学大学院文学研究院 映像・現代文化論研究室
連絡先:研究室主任・中村三春 miharu*let.hokudai.ac.jp (*を@に変えてください)