北海道大学大学院文学研究科・文学部
平成27年度公開講座
空間に遊ぶ ― 遠近、横丁そして世界 ―
開講時期:平成27年5月20日(水)~平成27年7月22日(水)毎週水曜日
開講時間:午後6:30~8:00
実施会場:北海道大学人文・社会科学総合教育研究棟(W棟)W103室
受講対象:満18歳以上の方(定員80人 )
受講料:5,000 円
修了証書:7回以上受講した方には修了証書をお渡しします
申込期間:平成27年4月15日(水)~平成27年5月8日(金)
午前9時〜午後5時(土・日・祝日を除く)
申込先:北海道大学大学院文学研究科・文学部庶務担当
〒060-0810 札幌市北区北10条西7丁目
TEL: 011-706-3003・3060
FAX: 011-706-4803
Email: wwwadmin@let.hokudai.ac.jp(件名に「公開講座申込み」とご記入願います)
申込手続:事前に電話(FAX又はEメール)でお申し込みください。
お申し込みがございましたら受講申込書と振込用紙を郵送しますので、郵便局または銀行等の「窓口」で受講料をお支払いのうえ、受付証明書(E票)を受講申込書に貼り付け、持参または郵送により上記申込先あて提出願います。
その他
- お支払いが確認できましたら、講義内容の要旨をお送りします。
- 納入した受講料はお返しできませんので、ご了承願います。
- 会場には、受講者のための駐車場がありませんので、公共の交通機関をご利用願います。
- 本講座で得られた個人情報については、本学の行事等の案内以外には利用しません。
- 本講座は道民カレッジ連携講座(教養コース15単位)に指定されます。
- ご不明な点については、北海道大学文学研究科・文学部庶務担当あてお問い合わせください。
講座のテーマ
空間に遊ぶ ― 遠近、横丁そして世界 ―
講座の趣旨
人は様々な空間の中で日々の生活を営んでいます。人にとって空間とはどのようなものであり、また人の生活の営みは空間とどのような関わりをもっているでしょうか。人にとって、空間はとても身近なものであり、空気のように当たり前の存在です。そのため、私たちは普段、その存在に気づくことがありません。本講座では「空間に遊ぶ」をテーマとして、講師の専門と関心に応じて、思想・歴史・言語・心理・行動・地域など、様々な方面から人と空間の関わりについて解説していきます。
北海道大学文学部では、思想、宗教、文学、語学、歴史等の分野はもとより、心理学、行動科学、地理学、社会学などの実験やフィールド・ワークをともなう分野まで、広く深く人文学・人文科学の諸研究が行われています。このような多岐にわたる学問の諸相に触れていただくため、今回は「空間」をテーマとして、様々な学問分野の多様な側面に触れる機会を提供します。
講師の専門分野は広い分野にまたがっていますので、講座の内容は多岐にわたります。しかしながら、講座の内容は、人と空間の関わりという点で共通しています。各講師は専門分野の諸様相から空間に関する様々な話題を提供します。例えば、哲学からは仏教思想における空の問題、芸術学からは現代アートと空間の問題、歴史学からは地中海領域の古文書から見た都市空間についての話題、博物館学・文化人類学からは文化の展示と空間に関する話題、文学からはフランス文学と空間に関する話題、言語学からは日本語と空間に関する話題、心理学・認知科学からは、大きさと奥行きの知覚や錯視、また空間認知と色彩についての話題、そして地理学からは都市空間と地理情報に関する話題、などが提供される予定です。これらの講義では様々な学問領域の話題を取り上げますので、理解できない話やもっと知りたい質問などが出てくるかも知れません。そのため、10回目(最終回)の講義の日には、受講生の皆さんの質問に講師陣ができる限りお答えする予定です。
本公開講座を通じて、人と空間に関する深い知識と理解が得られ、私たちの限られた空間を有効に活用し、生活をより豊かなものにする手がかりとなれば、これに勝る喜びはありません。楽しい新緑の夕べを過ごしましょう。
講義日程・講義題目・講師一覧
- 第1回 5月20日(水)
大きさと奥行きの知覚 ー 錯視が示す視覚の仕組み ー
大学院文学研究科 教授 田山 忠行 - 第2回 5月27日(水)
古文書から見る過去の都市空間 ー モロッコの古都フェスの横丁と郊外 ー
大学院文学研究科 准教授 佐藤 健太郎 - 第3回 6月3日(水)
文化を展示する、とは何か
大学院文学研究科 教授 佐々木 亨 - 第4回 6月10日(水)
空間と情報の地理学
大学院文学研究科 教授 橋本 雄一 - 第5回 6月17日(水)
仏教は空間をどう考えていたのか ー 須弥山の世界観 ー
大学院文学研究科 准教授 林寺 正俊 - 第6回 6月24日(水)
均質な空間をまえにして ー パスカルからカミュへ ー
大学院文学研究科 准教授 竹内 修一 - 第7回 7月1日(水)
たちあがる「空間」 ー 現代アートの一断面 ー
大学院文学研究科 准教授 浅沼 敬子 - 第8回 7月8日(水)
ことばと空間 ー 日本語から考える ー
大学院文学研究科 教授 加藤 重広 - 第9回 7月15日(水)
空間の認知と色彩
大学院文学研究科 教授 川端 康弘 - 第10回 7月22日(水)
質疑応答
上記講師全員