北大道新アカデミー2022「ワールドカルチャーマップ 人類は危機にどう対応してきたか」

2022年度前期(4月〜7月)

北海道大学と北海道新聞の包括連携協定にもとづき、地域のみなさまに向けた公開講座「北大道新アカデミー」。文学研究院は今年も前期の文系講座を担当いたします。

ワールド・カルチャー・マップ「人類は危機にどう対応してきたか」

新型コロナウイルス感染症の影響が続く中、私たちは大きな岐路に立たされています。人類がどのように危機を克服したのか、さまざまな歴史のシーンから探っていきます。

講座詳細

開講日

4月~7月の土曜 午後1時半~3時【全8回】

場所

北大道新アカデミー講義室(札幌市中央区大通西3丁目6 道新ビル北1条館2階)

受講料金

(全8回)26,400円(税込)

入学金

2,200円(税込)
※すでに北大道新アカデミー会員の方、道新文化センター会員の方、高校生以下の方は入学金不要

定員

35名

その他

※月替わりで一人の講師が2回連続で講義を行います。 担当講師・講義内容は、都合により変更になる場合があります。
※今後の感染状況によっては(政府や自治体等の要請を踏まえ)、開催日時が変更になる場合があります。 あらかじめご了承ください。

カリキュラム

【第1回】4月9日(土)
縄文時代の気候変動危機を考える1
-前半の激動期への環境適応

國木田 大 准教授
[考古学、文化財科学]

縄文時代前半期は、気候が大きく変動する時期になります。縄文文化がどのように成立してきたのか考えてみましょう。

【第2回】4月30日(土)
縄文時代の気候変動危機を考える2
-後半の寒冷期への環境適応

國木田 大 准教授
[考古学、文化財科学]

縄文時代後半期は、冷涼な気候に変遷していきます。縄文人の巧みな環境適応戦略をみてみましょう。

【第3回】5月7日(土)
不滅のはずの王政が崩れる日

松嶌 明男 教授
[近代フランス史]

ヨーロッパでの市場経済の急激な発展は、土地所有と身分制に立脚する絶対王政を危機に導き、フランス王国は革命へ至ります。

【第4回】5月28日(土)
危機が求めさせる強大な指導者

松嶌 明男 教授
[近代フランス史]

フランス革命で危機に対処しようとした人々は、新たな安定を作り出すことができず、ナポレオンの独裁にその一歩を託しました。

【第5回】6月11日(土)
潰えた石橋湛山の小日本主義の夢

権 錫永 教授
[日本近代思想史 植民地期朝鮮文化史]

1956年に首相を務めた石橋湛山が提唱した外交思想「小日本主義」はどこから来て、どのように潰えたか。選ばれなかった湛山の夢について考えます。

【第6回】6月25日(土)
「帝国主義の誤謬」と外務省革新派グループの論理

権 錫永 教授
[日本近代思想史 植民地期朝鮮文化史]

第2次世界大戦前、帝国主義は利益にならないと分析した外務省革新派グループが選んだ道とは?戦争回避とはほど遠い彼らの選択について考えます。

【第7回】7月9日(土)
変化する世界と北米先住民1
—伝染病のトラウマ

山口 未花子 准教授
[人類学 自然誌 動物論 狩猟研究 北米先住民研究]

かつてヨーロッパから持ち込まれた伝染病のトラウマを抱える北米先住民にとって今回のコロナはどのようなものだったのでしょうか。

【第8回】7月23日(土)
変化する世界と北米先住民2
—自然環境の変化

山口 未花子 准教授
[人類学 自然誌 動物論 狩猟研究 北米先住民研究]

今も活発に狩猟採集する北米先住民の生活にウラン鉱などの開発に伴う汚染や気候変動がどのような影響を与え、それにどう対応したのか考えます。

お申込

以下の北大道新アカデミーのウェブページまたはお電話(011-211-5300)でお申し込みください。
(定員に達しました。)

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