【映像現代文化論講演会】「現代口語小説の語りとは何か」開催のお知らせ

ポスター

映像・現代文化論講演会

日時

  • 2022年1月31日(月)5校時 16:30~18:00

方式

  • Zoomを用いたオンライン講演会
    ※参加歓迎・聴講無料・要事前申込

参加申込方法

1月24日(月)までに、件名を「講演会参加申込」とし、氏名・所属を明記して、下記申込先あてメールでお申込ください。お申込確認後、事前登録用のリンクを通知します。
なお、映像・現代文化論研究室所属学生・教員は、申込不要です(別途連絡)。

申込期限
  • 1月24日(月)申込期限
お申込・お問合せ先 
  • miharun(アットマーク)eis.hokudai.ac.jp
    映像・現代文化論研究室主任 中村 三春
主催
  • 北海道大学大学院文学研究院 映像・現代文化論研究室

プログラム

  • 現代口語小説の語りとは何か
     ―綿矢りさの小説とその映画化から考える―
    明治大学准教授 小谷 瑛輔
    司会 中村 三春
講演要旨

小説の語りに注目した興味深い研究は数多い。その言葉は手記なのか、書簡なのか、口頭で話したものなのか。語りの時間は、語られている出来事の時間といかほど隔たっているのか。こうした分析において、奔放に繰り出される現代的な話し言葉が地の文となる一人称小説は、厄介なものと言えるかもしれない。だが、その厄介さを小説自身が対象化し、文学的な資源として取り込む場合もある。こうした問題について、綿矢りさの小説やそれを原作とした映画を題材として考えてみたい。

  • 取り上げる予定の作品:小説『勝手にふるえてろ』とその映画版、および小説『蹴りたい背中』
  • 参考論文:小谷瑛輔「一人称小説を映像化すること—綿矢りさと大九明子—」(『ユリイカ』2021年11月号「特集・綿矢りさ」掲載)
    (2021年12月27日補記)
講師プロフィール

東京大学人文社会系研究科・博士課程出身。博士(文学)。富山大学准教授を経て、現在、明治大学国際日本学部准教授。専門は日本近代文学、文学理論、文芸批評、近現代日本文化。
単著:『小説とは何か? 芥川龍之介を読む』(ひつじ書房・2017年) 
共著:『テクスト分析入門』(共著・ひつじ書房・2016年)/『芥川龍之介ハンドブック』(共著・鼎書房・2015年) 
注釈:芥川龍之介『侏儒の言葉』(文春文庫・2014年)