〈Hokkaido Summer Institute 2026〉「社会変動論 国際移動の社会学2026」開催されました

2026年7月27日〜31日の5日間、Hokkaidoサマー・インスティテュート2026において、文学部開講科目「社会変動論 国際移動の社会学2026/Social Change: Sociology of International Migration 2026」が開講されました。

本科目は、トロント大学社会学部のLeafia Ye先生を招へい講師としてお迎えし、世界各地の移民を理解するために社会科学者が発展させてきた理論および経験的研究について学びます。履修生は、日本の移民、国際移民、北海道への移民などのテーマを通じて、構造的な理解を深めます。

初日の講義は、まず招へい講師のYe先生から自己紹介と本科目についての説明がありました。続いて、履修生一人一人に自己紹介として氏名と所属大学、専攻分野などに加えて自らの移民に対する考えなどについて話してもらいました。その後、「世界の移民動向の概観」、「日本における移民」といったトピックについての講義とディスカッションが行われました。

 講義は、講師からの豊富な画像やデータを用いたスライドを用いた解説の後、定期的に挟まれる問いに対して履修生が意見を述べることで進みます。履修生はその都度、自身の中から回答を引き出すとともに、他の履修生の回答や講師からの指摘をきっかけに新たな視点から考え、さらに理解を深めていきます。
続いて2日目は国際移民の理論をテーマに「移民の選抜システム」といったトピックについて、3日目は移民の統合をテーマに、「移民の多次元的統合」「移民に対する態度」といったトピックについて、4日目は移民と北海道をテーマに本学の平松誠講師から北海道への内地からの移民、先住民族であるアイヌ民族に対する同化政策や差別といったトピックについて講義とディスカッションが行われました。
最終日はYe先生から移民をめぐる新たな動向+まとめについて講義が行われました。その後、学生各自一人一人が移民に関する研究テーマを決めて、その内容について学生発表が行われました。

学生発表では、日本の移民、海外の移民など各学生が取り上げた多様なテーマと社会問題についての発表と議論が行われました。学生たちも日本社会や世界を移民という視点からよりよく理解することができたようです。
本科目は、講義・ディスカッション・グループワーク・最終レポートの執筆を通じて、批判的思考力と社会分析力の向上を図ることを目的とした科目です。国際的な視点から移民や日本社会を捉える貴重な機会を得られる科目となりました。