Vol.4『謎とき「ハックルベリー・フィンの冒険」』
日時:2015年12月8日(火)12:20〜12:45
※12:45から約5分程度、自由な質疑応答時間を設けます
場所:文学研究科「書香の森」(玄関ホール横)
著者・おはなし:竹内 康浩 先生(西洋文学講座・教授)
※事前申込不要
封印された極上ミステリーの謎に迫る
「あらゆる現代アメリカ文学は、マーク・トウェインの『ハックルベリー・フィン』と呼ばれる一冊に由来する」とヘミングウェイに言わしめたハックの冒険物語。ここにはある殺人事件が未解決のまま残されています。トウェインはなぜ犯人を明かさなかったのか、ミステリー小説として仕上げなかったのか。
文学作品とのつきあい方には、理屈抜きに作品を楽しむ耽美派や作品を議論の種にする究明派などがあるようですが、竹内先生は「謎とき」派を自認されています。「謎とき」派とは、作品を精読し、あちこちに散りばめられた謎を解き明かしながら、物語の複雑な面白さを味わう読み方です。トウェインの他作品のほか、『オイディプス王』、フロイトなど多くの作品にまたがる綿密な解釈がなされた本書そのものが、ミステリー小説のような仕立てです。
竹内先生に「謎とき」していただきながら、文学研究の醍醐味を味わってください。
今回のプラス1ピースは?
書かれていることがすべてじゃない。書かれなかったからこそ、伝えられることがある。
トウェインの作品だけではなく、この読書会にも「ルビン」が隠されています。
種明かしは、読書会にて!
主催:文学研究科・研究推進室
お問い合わせ
文学研究科・研究推進室
TEL: 011-706-4083
Email: kenkyu@let.hokudai.ac.jp