書香の森の企画展示を更新しました。この展示は博物館学研究室に所属する学生や教員が個人的に手元に残していたミュージアムのチケットを展示したもので、博物館学研究室の江口佳穂さんを中心に、大学院生有志が企画制作したものです。個々の研究内容にフォーカスするのではなく、博物館学とは何か?という博物館学の入り口となる展示を目指しています。
チケ:展 どさっとチケットとっとっと!
ごあいさつ
本展では、博物館学研究室に所属する学生や教員が個人的に手元に残していたミュージアムのチケットを展示いたします。
チケットを含む印刷物資料は「プリンテッド・エフェメラ(printed ephemera)」と呼ばれ、時代ごとの出来事や空気を伝える資料として近年ミュージアムで収集され始めています。しかし、数年前に作られたばかりの個人の持ち物を資料として扱い、展示することは不思議に思われるかもしれません。
そうした背景を踏まえ、本展示は現代の資料を収集する意味、エフェメラ資料が果たす役割、なによりチケットそのものについて考える入り口になってほしいという思いで制作いたしました。ちなみに「とっとっと」とは、企画者にゆかりのある熊本の方言で「(手元に)取っておいてるよ」という意味です。
今回の展示では、まず多数のバラエティ豊かなミュージアムチケットの世界を楽しんでご覧いただければと思います。そしてチケットの持ち主の思い出や保存方法の展示から、なぜ役目を終えたチケットを残すのか思いを巡らせていただければと思います。
この展示を見て、ご自身のミュージアムに行った記憶に思いを馳せつつ、日常の、今この瞬間も生まれているチケット資料に目を向けていただければ幸いです。また、本展は参加型の展示となっていますので、観覧後はぜひみなさまがお持ちのチケットと思い出をご投稿ください。
最後になりましたが、本展の実現のために資料をお貸しいただいた博物館学研究室の皆様、企画・制作にお力添えをいただきました本学文学研究院の先生方・学生の皆様に心より感謝を申し上げます。
2024年7月12日 北海道大学大学院文学研究院
展示会期
- 2024年7月12日(金)〜2024年9月27日(金)
休森日: 毎週土曜日、日曜日、祝日
開森時間: 8:00〜17:00
※予約不要、入森料 無料
展示会場
- 文学研究院 玄関ホール横 書香の森展示スペース
企画展示関係者
- 主催:北海道大学大学院文学研究院
- 企画:江口 佳穂(博物館学研究室 博士後期課程)
紙谷 明佳(博物館学研究室 修士課程)
高田 拓海(博物館学研究室 修士課程)
寺農 織苑(博物館学研究室 博士後期課程) - 印刷デザイン:寺農 織苑(博物館学研究室 博士後期課程)
- 協力:
書香の森展示ワーキンググループ
浅沼 敬子(芸術学研究室 WG座長)
佐々木 亨(博物館学研究室)
橋本 雄一(地域科学研究室)
今村 信隆(芸術学研究室)
森岡 和子(研究推進室)
お問い合わせ
- 今村 信隆(芸術学研究室)no_imamura@let.hokudai.ac.jp