書香の森の企画展示を更新しました。この展示は博物館学研究室の田村実咲さんの修士論文研究をもとに博物館学研究室(佐々木亨研究室)で企画したものです。
開講、木彫り熊概論!
ごあいさつ
みなさんのお家にも、木彫り熊はありますか?
木彫り熊は、北海道の著名な土産品です。大正時代末期に生まれ、戦前および戦後の北海道観光ブームに伴って、全道各地で盛んに制作・販売されました。
黒塗りで鮭をくわえた姿がよく知られていますが、造形表現は実にさまざまです。基本的には職人の手彫りで制作されますが、最盛期(昭和40〜50年頃)には分業や工程の一部機械化によって大量生産も行われました。当時の盛況ぶりは「現在道内で生産される木彫り熊は、年間約 250 万個、ザッと 15 億円」(『北海道観光百景』1976 年)とも伝えられ、北海道の一大産業となっていたことがうかがえます。
高齢化や後継者不足が課題となっているものの、現在でも道内各地で制作・販売は続けられており、北海道の土産品として再注目されています。
本展示では、そんな北海道の土産品・木彫り熊の見所をポイントに分けて紹介します。奥が深くて夢中になる、木彫り熊の魅力をお楽しみください。
2022年3月11日
北海道大学大学院文学院 博物館学研究室(佐々木亨研究室)
展示の詳細は関連リンクよりご覧ください。
展示会期
- 2022年3月11日(金)〜7月1日(金)
※好評につき、会期を延長しました。
展示会場
- 文学研究院 玄関ホール横 書香の森展示スペース
※新型コロナ感染予防レベルにより入場が制限される場合があります。
資料提供 (50音順)
- 今村信隆氏(芸術学研究室)
- (有)熊乃屋阿野みやげ店
- 木彫熊通信(増子博子・是恒さくら)
- (有)トミヤ澤田商店
- 久井貴世氏(博物館学研究室)
- 山﨑幸治氏(北海道大学アイヌ・先住民研究センター)
- 遊木民((有)拓商)
主催
- 大学院文学院 博物館学研究室(佐々木亨研究室)
協力
- 今村信隆(芸術学研究室)
企画
- 田村実咲(博物館学研究室)
展示デザイン
- 寺農織苑・阿部麟太郎(博物館学研究室)
印刷デザイン
- 石正萌(博物館学研究室)
お問い合わせ
- 佐々木亨(博物館学研究室)sasaki@let.hokudai.ac.jp