書香の森の企画展示を更新しました。この展示は博物館学研究室博士後期課程の朱麗梅さんが、中国西南部貴州省の少数民族のひとつであるトン族の村の博物館で働いていたときのフィールドワークの成果を展示として制作したものです。写真とフィールドノートを通じて、トン族村のリアルなようすをお伝えします。
生々流転 —フィールドワークから見たトン族の暮らし—
ごあいさつ
中国西南部の貴州省(きしゅうしょう)には、言語や服装が異なる18の少数民族が暮らしています。そのうちトン族は143.19万人(2010年調査)で、同省人口の4.12%を占めています。同省の東南部に位置する黔(けん)東南ミャオ族トン族自治州は、トン族の主要な居住地の一つです。
本展では、博物館学研究室に在籍する博士後期課程の朱麗梅が同自治州黎平県(れいへいけん)の地捫村(ちもんそん)と堂安村(どうあんそん)の2つのトン族村の博物館で働いているときに撮影した写真、動画及びフィールドノートを展示します。
展示はトン族の村の中心にある鼓楼(ころう)から始まり、村の主な空間構成や地元の人々の日常生活を紹介します。そして、写真を通じて、四季折々の村の風景と、自然と調和した農耕生活を展示します。現代の貴州のトン族村のリアルな様子をお伝えします。
最後に、本展の開催にご協力いただきました地捫トン族人文生態博物館(中国)、堂安トン族生態博物館(中国)と北海道大学文学部の教職員及び学生の皆さまに、心から御礼申し上げます。
2023年8月10日
北海道大学大学院文学研究院
展示会期
- 2023年8月10日(木)〜2023年11月30日(木)
一般の方は、平日午前9時〜午後5時の時間帯にご来場ください
展示会場
- 文学研究院 玄関ホール横 書香の森展示スペース
お知らせ(2023.09.13追記)
本展示で紹介したトン族の村(中国貴州省)から、9月下旬に企画者の朱麗梅さんが村の様子などを動画配信する予定でした。しかし、ご本人の一身上の都合で配信ができなくなりました。すでにお申し込みの方、配信を楽しみにしていた方に深くお詫び申し上げます。
(書香の森展示WGグループ 佐々木亨)
企画展示関係者
- 主催:北海道大学大学院文学研究院
- 企画:朱 麗梅(博物館学研究室 博士後期課程)
- 展示デザイン:倪 雪(東京藝術大学未来創造継承センター)
朱 麗梅、寺農 織苑、鄒 芷云、安 文淼(博物館学研究室) - 印刷デザイン:倪 雪
- 協力:
地捫トン族人文生態博物館(中国)
堂安トン族生態博物館(中国)
書香の森展示ワーキンググループ
谷本 晃久(日本史学研究室)、橋本 雄一(地域科学研究室)
佐々木 亨(博物館学研究室)、今村 信隆(芸術学研究室)
文学研究院 研究推進室
展示作業協力
阿部 麟太郎、青山 希望、上田 輝、石 正萌、石本 万象(博物館学研究室)
お問い合わせ
- 今村 信隆(芸術学研究室)no_imamura@let.hokudai.ac.jp