書香の森企画展示「深」動物撮影 関係論写真家 髙橋忠照と出会った動物たち〜”

書香の森の企画展示を更新しました。この展示は文化人類学研究室の中村香音さん(修士課程)の企画をもとに複数の研究室の大学院生が協力して制作したものです。

「深」動物撮影 関係論 〜写真家 髙橋忠照と出会った動物たち〜

ごあいさつ

本展では、北海道の野生動物を撮影している写真家・髙橋忠照氏の動物写真と、髙橋氏がフィールドで実際に使用している撮影機材及びその周辺道具を展示します。

髙橋氏は、写真家に転職される前は陸上自衛隊のスナイパーとして活躍され、現役時代に培われた「潜入」「トラッキング」「ストーキング」などの接近術を撮影に活かしています。これらの技術を用いながら動物や生息環境の生態的知識から動物を探し出すとともに、動物たちの個体差やその時の状況に合わせて行う撮影は、写真家髙橋氏の魅力の1つといえるでしょう。

また、本展示では髙橋氏の動物撮影を「深」という言葉で表現し、表面的な「撮る/撮られる」の二項対立式な関係性ではなく、動物と髙橋氏との濃密で複雑な関係性を展示で表現できないかと考えました。動物を深いレベルで撮影するとはどのようなものなのか、長期間にわたる動物の観察や分析、フィールドを把握するための技術とその忍耐強さからぜひ感じていただけましたら幸いです。

2022年10月28日
北海道大学大学院文学研究院

展示の詳細はこちらをご覧ください。

展示会期

  • 2022年10月28日(金)〜2023年1月27日(金)
    ※好評につき展示期間を延長しました。

展示会場

  • 文学研究院 玄関ホール横 書香の森展示スペース

※新型コロナ感染予防レベルにより入場が制限される場合があります。

企画等

  • 主催: 北海道大学大学院文学研究院
  • 企画: 中村 香音[文化人類学研究室]
  • 展示デザイン:
     中村 香音、西 希[文化人類学研究室]
     寺農 織苑、阿部 麟太郎[博物館学研究室]
     伊藤 彩乃[地域科学研究室]
  • 印刷デザイン: 中村 天祐[トライデントデザイン専門学校 総合デザイン科]
  • 協力:
     髙橋 忠照、高橋 真澄
     山口 未花子[文化人類学研究室]、立澤 史郎[地域科学研究室]
     書香の森展示WG(谷本 晃久[日本史学研究室]、橋本 雄一[地域科学研究室]、
     佐々木 亨[博物館学研究室]、今村 信隆[芸術学研究室])
お問い合わせ
  • 今村 信隆[芸術学研究室]no_imamura@let.hokudai.ac.jp