書香の森企画展示「古文書、歴史への第一歩松前古文書調査と鈴木家文書から―」

フライヤー

書香の森の企画展示を更新しました。この展示は、日本史学研究室による企画で、古文書が歴史資料として研究に活用されるまでの過程を紹介するもので、二部構成となっています。

古文書、歴史への第一歩 ―松前古文書調査と鈴木家文書から―

ごあいさつ

本企画展は古文書(こもんじょ)が歴史資料として研究に活用されるまでの過程をご紹介するもので、二部構成です。第1部「松前古文書の部」では、私たち北海道大学日本史学研究室が、昨年に引き続き、2024年12月23日から26日にかけて松前町で行った古文書調査の模様をご紹介します。第2部「鈴木家文書の部」では、北海道大学日本史学研究室所蔵の仙台藩片倉家中鈴木家文書について、一緒に考えてみましょう。第1部を見れば、第2部を考える手がかりになるように意図して構成しています。

松前古文書調査は、新型コロナウイルス感染症の影響で中断した後、2023年に復活し、2024年に継続して実施されました。調査対象は、北海道松前郡松前町保管の佐々木千恵家文書(展示内佐々木家文書)です。北海道大学日本史学研究室近世史ゼミに所属する教員・学生を中心に、OB、そして西田かほる教授(静岡文化芸術大学)、松本あづさ准教授(藤女子大学)の参加を仰ぎ、調査を行いました。調査を行った場所は、松前町町民総合センターです。札幌からは貸切バスで6時間と長い旅路でした。

調査は大変ですが、文書の現物に触れることができる貴重な機会であり、また仲間たちとの親交を深める楽しい体験でもあります。愉快なビデオも用意しましたので、道中の様子も含めた調査全体に思いを馳せてもらえればと思います。

最後に、本展の実施にご理解・ご協力いただきました松前町教育委員会と佐々木家、教員の皆さま、そして北海道大学文学院・文学研究院の教職員及び学生の皆さまに深謝の意を表します。

展示会期

  • 2025年1月27日(月)〜3月14日(金)

展示会場

  • 文学研究院 玄関ホール横 書香の森展示スペース

企画展示関係者

  • 主催:北海道大学大学院文学研究院
  • 企画:鈴木陽彦(代表)、今井隆子、佐藤拓海、土田知之[日本史学研究室]
  • 動画制作:遊馬考輝[日本史学研究室]
  • 印刷デザイン:池田圭吾[博物館学研究室]
  • 展示デザイン:佐々木美樹[日本史学研究室]
  • 協力:
    松前町教育委員会
    佐々木家
    谷本晃久[日本史学研究室]、
    佐々木利和[アイヌ・先住民研究センター]
    西田かほる[静岡文化芸術大学]
    松本あづさ[藤女子大学]
    書香の森展示WG(浅沼敬子[芸術学研究室]、今村信隆[芸術学研究室]、佐々木亨[博物館学研究室]、橋本雄一[地域科学研究室])(順不同)
お問い合わせ
  • 今村 信隆(芸術学研究室)no_imamura@let.hokudai.ac.jp