研究と社会貢献教員一覧

宮内 泰介

宮内 泰介 教授 / MIYAUCHI Taisuke

所属専攻・所属講座
人間システム科学専攻 地域システム科学講座
研究分野
環境社会学、地域社会学、開発社会学
研究内容
ソロモン諸島、北海道、宮城、沖縄をフィールドとした環境社会学的な研究(自然環境と地域社会との関係、環境保全政策、災害・復興などがテーマ)。メラネシアにおける移民・生活・労働の開発社会学的研究。
WEB site
キーワード
地域社会、コモンズ、自然環境、環境ガバナンス、まちづくり、災害・復興、発展途上国
連絡先
研究室: E棟202
TEL: 011-706-4150
FAX: 011-706-4150
E-mail: miyauchi*let.hokudai.ac.jp 
(*を半角@に変えて入力ください)

Lab.Letters 研究室からのメッセージ

フィールドの聞き取りで知る
「小さな社会」を掘り起こす

環境社会学は水俣病に端を発した社会学の一分野です。従来の自然科学的なアプローチにとどまらず、社会の仕組みから環境を考えていく。中でも、地域社会で暮らす生活者の視点を持つことが大きな意味を持っています。
主な研究手法はフィールドワーク(現地調査)。事前の準備に始まり現地での人間関係づくり、聞き取り、事後の分析など一連の経験を通して、フィールドワークの奥深さ、おもしろさを体感していきます。最終的には、現地を知ることでメディアや世間から見た大きな枠組みとは異なる「小さな社会」で起きている事柄や課題を提示するのが、私たち社会学者の役割です。

  • 宮内先生が18年間通う南太平洋のソロモン諸島。現地の森を歩くと、自然が手つかずの野生と人の手が入った栽培、その中間に位置する"半栽培"の植物が登場する。
  • 対象となる調査地周辺にもフォトジェニックな場所が広がり、ついカメラを向けたくなる。

総合大学の多様性が新たな刺激に
人材・設備ともに充実の研究資源

環境社会学者にとって総合大学ならではの利点をそなえた北海道大学は理想の学び舎。環境に関する研究分野が多彩で、自然科学・社会科学の研究者層の厚さにも驚かされるばかりです。各分野を融合したシンポジウムや研究会も多く、新たな刺激になるような「耳学問」「目学問」の機会が広がっています。
また、戦前の資料などの貴重な蔵書も膨大で、私自身が長年探していた文献を見つけることができました。最新の電子ジャーナルが利用できるなどの設備も充実。人材・設備ともに豊かな研究資源を持つ日本最高水準の環境が、意欲をもった皆さんの学びを応援してくれます。
(聞き手・構成 佐藤優子)

<メッセージ>
大学院では、環境社会学や地域社会学・開発社会学の研究をしたい、環境と地域社会とのかかわり、まちづくり、景観保全、市民参加、あるいは発展途上国の環境問題、といったことについて研究したい、という方の入学を歓迎します。修士課程では、各人の修士論文へ向け、個人指導を中心に、ゼミや勉強会を通じて、フィールドワークにもとづく研究のしかたを学びます。質的データの分析のしかたについても学びます。地域システム科学専修では、社会学・生態学・地理学のフィールドワーカーたちがおり、お互い刺激しあい、助け合いながら和気あいあいと研究を進めています。

 学部では、ゼミで実際に聞き取り調査に出かけたり、関連の文献を読んで議論したり、ということを繰り返しています。また、そうやって集めた質的データをどうやって分析し、まとめていくのかということについても学びます。フィールドワーク(現地調査)に関心がある人、人の話を聞くのが好きな人(好きになりたい人)など、大歓迎です。地域システム科学講座では、いつも学生たちが集まり、毎日、勉強のこと、遊びのこと、就職のこと、いろいろ話しています。それが魅力でもあり、強みでもあります。

研究活動

略歴
愛光学園高校卒、東京大学文学部卒、同大学院社会学研究科単位取得退学、福井県立大学助教授、北海道大学准教授を経て現職。
主要業績
『どうすれば環境保全はうまくいくのか』2017(新泉社)
『歩く、見る、聞く 人びとの自然再生』2017(岩波書店)
『かつお節と日本人』 2013(岩波書店)
『グループディスカッションで学ぶ社会学ワークブック』2013(三省堂)
『なぜ環境保全はうまくいかないのか』2013 編著(新泉社)
『開発と生活戦略の民族誌——ソロモン諸島アノケロ村の自然・移住・紛争』2011(新曜社)
『半栽培の環境社会学——これからの人と自然』2009 編著(昭和堂)
『コモンズをささえるしくみ――レジティマシーの環境社会学』 2006 編著(新曜社)
『自分で調べる技術――市民のための調査入門』2004 (岩波書店)
『カツオとかつお節の同時代史』 2004 共編著(コモンズ)
『新訂 環境社会学』2003 共編著(放送大学教育振興会)
『シリーズ環境社会学・2・コモンズの社会学』2001 共編著(新曜社)
所属学会
日本社会学会、環境社会学会、地域社会学会、NPO学会、オセアニア学会、生態人類学会、移民学会
関連サイト
研究室
第14回北大人文学カフェ「南の島から世界を描く」
(北海道大学オープンコースウェア)
北大研究者総覧
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教育活動

担当授業(大学院)
開発社会学特別演習、地域社会学特別演習
担当授業(文学部)
比較地域社会学、地域科学演習、野外調査法実習
おすすめの本
『なぜ環境保全はうまくいかないのか』宮内泰介編(新泉社)
地域社会についての緻密なフィールドワークから環境政策という具体的な問題にアプローチする手法を学んでほしい。
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