文学研究院の研究者は、身近なところで地域や社会に関わり、地域の⽂化を支えたり、社会の課題解決に寄与したり、さまざまなかたちで地域連携・社会貢献を⾏っています。文学研究といえば、文献研究が中心の座学のイメージを持たれがちですが、実際には多くの研究者や学⽣が⾝近な地域に⼊り、地域住⺠や自治体と協働しながら、地域の文化活動の活性化や社会問題解決に貢献しています。
多方面における倫理審査を支える
蔵田 伸雄(哲学倫理学研究室 教授)
- 札幌市衛生研究所 倫理審査委員
- 医療法人徳州会札幌東徳州会病院 医の倫理審査委員会委員、講習会講師
- 室蘭工業大学 ヒトを対象とした研究倫理審査委員会委員
- 公益社団法人日本技術士会北海道本部 講師
- 国立大学法人旭川医科大学 講習会講師
宮嶋 俊一(宗教学インド哲学研究室 准教授)
- 室蘭工業大学 ヒトを対象とした研究倫理審査委員会委員
地域の芸術を支え育む
北村 清彦(芸術学研究室 名誉教授)
- 国際教育音楽祭パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)の「将来ビジョン」策定検討委員会 座長
- 公益財団法人 札幌市芸術文化財団 札幌文化芸術交流センター企画専門委員会 委員
- 公益財団法人 札幌市芸術文化財団 芸術の森事業部美術館専門員会委員
- 札幌市 札幌芸術の森作品選定委員会委員
- 北海道 ほっかいどう未来チャレンジ応援会議文化芸術部会委員
- 道立近代美術館 収蔵作品選定評議会構成員
- 札幌市⽂化芸術円卓会議 座⻑
- 地域のアートプロジェクト顧問
- 北海道大学総合博物館企画展示『美術の北大展』
(北海道大学所蔵美術品悉皆調査) - 道内ゆかりの作家の美術作品の受け入れと「書香の森」における展示
- メディアでの芸術情報発信
谷古宇 尚(芸術学研究室 教授)
- 札幌市 札幌芸術の森作品選定委員会委員
地域に眠る史料の解読と整理
白木沢 旭児(日本史学研究室 教授)
- 置戸町における戦後史史料調査
谷本 晃久(日本史学研究室 教授)
- 豊頃町に残る君尹彦氏文書の調査と目録作成
- 札幌市市民文化局 札幌市文化財保護審議会委員
- 北海道 「北海道史編さん委員会」専門委員
遺跡の発掘とエコミュージアム
小杉 康(考古学研究室 教授)
- 北海道噴火湾北岸での遺跡発掘調査
- 縄文エコミュージアムを整備
高瀬 克範(考古学研究室 教授)
- 公益財団法人北海道埋蔵文化財センター 講師
- 北海道立北方民族博物館 研究協力員
- 北海道教育庁生涯学習推進局 北海道東部の竪穴住居跡群調査懇談会構成員
ミュージアムを評価する
佐々木 亨(博物館学研究室 教授)
- 公立ミュージアムの評価システムを設計し、利用者目線のミュージアムのあり方を提言
- 公立ミュージアムの新たな価値づくりへの提言
- 博物館経営学からみた今後の運営方法について提言
- 大阪市経済戦略局 大阪市博物館機構評価委員会委員
- 文部科学省生涯学習政策局 「博物館ネットワークによる未来へのレガシー継承・発信事業審査委員会」委員、「博物館ネットワークによる未来へのレガシー継承・発信事業」における「持続的な博物館経営に関する調査」技術審査委員会技術審査専門員
- ニセコ町教育委員会 有島記念館運営委員会委員
- 札幌市 「札幌市文化芸術基本計画検討委員会」委員
- 北海道 北海道立総合博物館指定管理者候補者選定委員会委員
- 北海道地域の現役学芸員の再教育
→学芸員リカレント教育プログラム
文化財の保護
鈴木 幸人(博物館学研究室 准教授)
- 北海道教育委員会 北海道文化財保護審議会委員
アイヌ語教育を定着継承
佐藤 知己(言語科学研究室 教授)
- 公益財団法人 アイヌ民族文化財団 国立アイヌ民族博物館におけるアイヌ語表示・展示開設検討委員会委員、アイヌ語指導者育成事業に係る講師、「国立アイヌ民族博物館におけるアイヌ語表現・新語検討ワーキング会議」委員、アイヌ語ラジオ講座検討委員、国立アイヌ民族博物館におけるアイヌ語による解説文校閲者
- 内閣官房アイヌ総合政策室 講師
注意と記憶の視点から人びとの行動を解明する
河原 純一郎(心理学研究室 教授)
- マスク着用による見た目や使用場面による心理効果による商品開発
- 化粧行為と注意・視線の関連に関する認知心理学的研究
- 消費者庁 「打消し表示」に関する調査に係る研究会会員
ゴミ・エネルギーと向き合う
大沼 進(行動科学研究室 教授)
- 札幌市のごみ排出マナー改善に向けたアクション・キャンペーン
クリーンごみステーションキャンペーン - 旭川市の個別省エネ行動への取り組みプロジェクト
おうちEne-Ecoプロジェクト - 高レベル放射性廃棄物に関する調査
- 環境省・三菱総合研究所 除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略の具体化等にかかる調査業務「コミュニケーション推進チーム」
- 環境省 海洋ごみ削減のための複数自治体等連携による発生抑制対策等モデル事業
- 札幌市環境局 第11次札幌市環境審議会・委員
- 札幌市環境局 札幌市環境教育基本方針推進委員会・副会長
- 札幌市環境局 さっぽろこども環境コンテスト・審査委員長
- 恵庭市 ごみ集積所マナー改善シンポジウム・講師、アドバイザー
- 環境省・三菱総合研究所 除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略の具体化等にかかる調査業務「コミュニケーション推進チーム」に関する委員
- 一般財団法人エンジニアリング協会 地熱発電技術研究開発/地熱エネルギーの高度利用化に係る技術開発/ IoT-AI適用による小規模地熱スマート発電&熱供給の研究開発・客員研究員
- 札幌市まちづくり政策局 札幌市における他者とのつながり、多様性、信頼等に関する調査・共同研究
地域の課題を住民と協働して解決する
宮内 泰介(地域科学研究室 教授)
- 日高町住民と協働して地域の自然や食を活かして観光振興をめざす活動
- 鶴居村でタンチョウヅルとの共生、観光、酪農、自然保護について住民、学生とともに体験しながら調査し課題の解決を考える実習
- 南幌町で聞き取り調査を行い、まちづくりワークショップを実施
- 石巻市旧北上町における住民主体の震災復興計画策定の支援
- 北海道水産林務部 北海道森林・山村多面的機能発揮対策地域協議会会長
- 環境省自然環境局 自然再生専門家会議委員
- 文部科学省 日本ユネスコ国内委員会自然科学小委員会調査委員
- 公益財団法人 自然保護助成基金 提携助成審査委員
- 環境省環境調査研修所 講師
- 北海道環境生活部 北海道アザラシ管理検討会構成員
- 市町村職員中央研修所 講師
- 生活協同組合コープさっぽろ 「コープ未来の森づくり基金」運営委員
- 株式会社ドーコン(環境省委託事業)えりも地域ゼニガタアザラシ被害意識調査業務 協力者
外来生物の防除
池田 透(地域科学研究室 教授)
- 特定外来生物アライグマ防除対策
- アライグマの習性を利用した巣箱型わなを開発
苫小牧高専・(株)WILL-Eとの協働 - 大分市一木地区における効果的な防除戦略の成功
- 大分市環境対策課 アライグマ対策アドバイザー
- 大分市 アライグマ用巣箱型ワナの捕獲効率に関する実践研究
- 大分県 自治体境界地域におけるアライグマ管理手法の開発
- 環境省 特定外来生物等分類群専門家グループ(哺乳類・鳥類)委員
- 環境省 鳥獣保護プランナー
- 農林水産省 農作物野生鳥獣被害対策アドバイザー
- 北海道環境影響評価審議会 会長
- 北海道外来種対策検討有識者会議 委員
- 環境省環境調査研修所 野生生物研修(外来種問題)講師
- 北海道後志総合振興局 後志管内アライグマ対策検討会講師
- 深川市環境保全研修会講師
- 旭川市 アライグマの行動分析と管理手法開発
- 長沼町 在来希少種保全のためのアライグマ管理手法の検討
- 公益財団法人 地球環境戦略研究機関 委員
- 公益財団法人 日本生態系協会 オブザーバー
立澤 史郎(地域科学研究室 助教)
- 増えすぎて深刻な農業被害と生態系被害をもたらしているニホンジカの市民調査と対策
- 市民参加、合意形成をめざしボトムアップ型アプローチによる解決法の提案
- 環境省・林野庁 屋久島世界自然遺産科学委員会委員
- 文化庁・奈良県 奈良のシカ保護管理検討委員会委員
積雪地域の防災、地震・津波のリスク評価と防災対策に取り組む
橋本 雄一(地域科学研究室 教授)
- 積雪寒冷地で津波被害が起こった時の住民避難の問題に取り組む
- 北海道沿岸自治体の津波ハザードマップ作成を支援
- 津波による最大リスク評価手法の開発と防災対策に取り組む
- 国や自治体と連携して防災・減災対策に取り組む
- 地理情報システム(GIS)やオープンデータなど最先端のICTを活用して防災・減災を研究
- 災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(東京大学と協働)
- 地方独立行政法人北海道立総合研究機構 津波による最大リスク評価手法の開発と防災対策の実証的展開
- 国土地理院北海道地方測量部 地理空間情報に関する産学官懇談会委員長
- 北海道総務部危機対策局 地震専門委員、アドバイザー
- 国土交通省国土政策局 地理空間情報活用研修講師
- 北海道 北海道防災会議地震火山対策部会地震専門委員
国際交流に貢献
ラフェイ・ミシェル(国際交流担当 准教授)
- 公益社団法人 北海道国際交流・協力総合センター 北海道外国人留学生助成金受給者選考委員会委員
- 公益社団法人北海道国際交流・協力総合センター 専門委員、講師
地域の生涯教育・知の還元
北大人文学カフェ
北大人文学カフェは、北海道大学大学院文学研究院の研究者と、飲み物を片手に気軽に語り合うイベントです。内容は哲学、歴史学、文学、社会学、心理学などさまざま。人文学・人文社会科学研究の楽しい話題を通して、みなさんと北大文学研究院との交流を深めていくことを目指しています。
北大道新アカデミー
北海道大学と北海道新聞の包括連携協定にもとづき、2018年から始まった地域のみなさまに向けた公開講座です。文学研究院は文系講座を担当しています。
北海道大学大学院文学研究院 公開講座
北海道大学文学部では、思想、宗教、文学、語学、歴史等の分野はもとより、心理学、行動科学、地理学、社会学などのように、実験やフィールドワークをともなう分野まで、広く深く人文学・人文科学の諸研究が行われています。このような多岐にわたる分野の諸相に触れていただくため、18歳以上の皆さまを対象に公開講座を開講しています。各分野の教員が講師となり、文化の多様な側面に触れる機会を提供します。全10回の講義で、7回以上受講した方には修了証書をお渡しします。(2019年度で終了)