2024.06.10

社会学をはじめる

複雑さを生きる技法
著者名:
宮内泰介 著
文学院・文学研究院教員:
宮内 泰介 みやうち たいすけ 教員ページ

内容紹介

社会はそもそも複雑かつ多義的で、「やっかい」なもの。そんな社会の中で、対話によって、そこにある「意味」を集め、そこから人びとにとって大事なことを考える、それが社会学です。この本は、社会とは何か、社会学とは何か、から始め、対話的なデータ収集、そこからの分析、さらにそこからの「理論」形成をわかりやすく書いたものです。

著者からのコメント

複雑さの中でみんなで規範の物語を作るいとなみとしての社会学、それ自体が社会的な実践としての社会学を、その根本のところからわかりやすく書きました。

 社会学は、社会から離れて何か客観的に社会を論じるものではない!というのがこの本の眼目です。社会の中で、社会に伴走し、みんなでしっかり考える、そうした社会的ないとなみとして、社会学はあります。そんな社会学について、入門書としても読めるように、書きました。

ISBN: 9784480684868
発行日: 2024.06.10
体裁: 新書判・208ページ
定価: 本体価格860円+税
出版社: 筑摩書房
本文言語: 日本語

〈主要目次紹介〉

第1章 世界は意味に満ちあふれている――やっかいな問題としての社会
第2章 社会学って何だ?――みんなで規範の物語を作るいとなみ
第3章 聞くことこそが社会学さ――対話的な社会認識としての調査
第4章 社会学は泥臭い分析技法を手放さない――圧縮して考える
第5章 なんのための理論?――表現の技法としての理論と物語
第6章 みんなソシオロジストになればいいのに――人びとの共同のいとなみとしての社会学