瀬名波 栄潤

プロフィール

瀬名波 栄潤 教授 / SENAHA Eijun
研究内容

英米文学作品や映画を対象に、主にセックス・ジェンダー・セクシュアリティー研究の視点から研究や授業提供をしています。最近は、フェミニズムだけではなく男性性研究やクイア研究それに伝記研究にも興味を持ち始めています。

研究分野
英米文学、英語圏文学、ジェンダー・セクシュアリティ研究
キーワード
英米文学、ジェンダー・セクシュアリティ研究、伝記研究
文学研究院 所属部門/分野/研究室
人文学部門/表現文化論分野/欧米文学研究室
文学院 担当専攻/講座/研究室
人文学専攻/表現文化論講座/欧米文学研究室
文学部 担当コース/研究室
人文科学科/言語・文学コース/欧米文学研究室
連絡先

研究室: 418
TEL: 011-706-4085
FAX: 011-706-4085
Email: june*let.hokudai.ac.jp 
(*を半角@に変えて入力ください)

研究生を希望される外国人留学生(日本在住者をふくむ)は、「研究生出願要項【外国人留学生】」に従って、定められた期間に応募してください。教員に直接メールを送信しても返信はありません。
関連リンク

Lab.letters

Lab.letters 研究室からのメッセージ
欧米文学研究室瀬名波 栄潤 教授

「心動かす」メッセンジャーに
よりよい明日に貢献する文学研究

文学とは「人の心を動かす」学問です。文学作品に心動かされた主観的な感動や問いかけを今度は他者に客観的な形で伝えていく。すなわち文学作品をきっかけに周囲へ「気づき」をもたらし、そのメッセンジャーとして自分を的確に表現する方法を学ぶこと。それは文学研究ならではの醍醐味です。私が議長を務めたことのある国際大学コンソーシアム「ProSPER.Net」(プロスパーネット)は、「持続発展教育(ESD)」を推進し、よりよい明日の実現を考えていく場です。文学研究も、芸術性だけでなく、現実問題と向き合い何ができるのかを考えていく時期を今迎えていると思います。

17世紀の古書、ミルトンの「失楽園」より。ギュスターヴ・ドレが想像力を駆使して描いた挿絵に目を奪われる。
人材教育に定評がある瀬名波先生は論文チェックも愛が伝わる赤鉛筆派。企業の採用担当者も喜ぶ期待の新人を送り出す。

人の痛みを自分の痛みに
多様性の美しさを学び、社会へ

私の専門分野はジェンダーとセクシュアリティーの研究です。文学研究を志す学生にも「人の心の痛みを自分のものとする」視点を養い社会に貢献してほしいと呼びかけています。多様な生き方に価値を見出し、敬意を払う。そこに潜む悲喜憂苦を分析しています。

これまでで一番心に残っている学生からの評価はこの三行。「瀬名波ゼミは一番厳しかった。一番勉強した。一番楽しかった」。学会でもひるまない資料収集技術や企業に太鼓判を押される自己表現など、当研究室での学びを自信として様々な場で活躍する学生を一人でも多く送り出すことが教育者たる私の喜びです。

(聞き手・構成 佐藤優子)

メッセージ

学部生には、英米文学やジェンダー・セクシュアリティの授業をとおして、想像の世界で理想的な自己を創造するロマンティックな学生生活を送ってほしいと思います。そして、文学を理解するだけではなく、自分を表現するスキルも学びましょう。

英米文学やジェンダー・セクシュアリティを研究する大学院生の専門領域は多種多様です。本研究室では、文学作品の解釈だけでなく、研究者としての心構えと学術論文執筆の技術も学んでもらいます。そして1年目から学会発表や学会誌投稿のための準備を行います。修士論文・特定課題研究や博士論文に関しては、ゼミや個人面談で丁寧に指導を行います。大学院生活でもっとも大切なのは、将来の自己像をしっかりと設定した上で、今何をすべきか考えて実践することにあると思います。

将来誇れるような自分を、今ここで創りませんか。

研究活動

略歴

1995年米国サウスカロライナ大学博士課程修了(Ph.D. in English)、同大学客員助教授を経て、96年より北海道大学文学部助教授、准教授を経て、現職。

主要業績

単著書
  • Women’s Pain Women’s Pleasure. Ann Arbor: UMI, 1995.
  • Sex, Drugs, and Madness. New York: Mellen, 1996.
共著書
受賞

所属学会

  • 日本英文学会
  • 日本アメリカ文学会
  • イギリスロマン派学会
  • ジェンダー史学会
  • 北海道英文学会
  • 北海道アメリカ文学会

教育活動

授業担当(文学部)

  • 英米文学史概説
  • 英米文学
  • 英米文学演習 I
  • 英米文学演習 II
  • 外国語講読

授業担当(文学院)

  • 英米文学特殊講義
  • 英米文学特別演習 I
  • 英米文学特別演習 III

授業担当(全学教育)

  • 芸術と文学(総合科目)

おすすめの本

特にないけど、
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