内容紹介
本書は、日本にいながらにしてグローバルな資質を短期間に集中して育成する大学教育プログラムの実践と将来の展望を紹介しています。出版の発端は、東京大学主催の2017年3月のシンポジウム「世界の中の日本、日本の中の世界:『国内で実施する国際研修の挑戦』」で、その時の登壇者たちに加え、多くの大学教員が様々な取り組みを紹介しています。
著者からのコメント
担当は「第Ⅲ部 実践:日本の自然と環境をとらえなおす」の「第1章 北海道大学の取り組み:Cool Hokkaido―グローカルな教育研究拠点を創造する―」で、2015年から3年間開講した、短期集中型の英語による国際研修授業「Pacific Music Festival: Art, Politics, and Economy」(本授業)を紹介しています。本授業は、文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援事業」に採択された本学構想の四つの教育改革プランの一つ、「Hokkaido サマー・インスティテュート(HSI)」プログラムの一環として実施されました。北海道という魅力ある地域を舞台に全地球的課題を考える文化研究授業として構想し、当時の山本文彦文学研究科長や森岡和子U R Aのご理解と協力により実現しました。本章では、授業企画の背景に始まり、実際の授業の様子や、課題・展望までを書いています。著者は、この授業の企画担当が評価され、2016年に教育総長賞(優秀賞)をいただきました。
外部リンク
- ぎょうせいオンライン「上智大学出版発行書籍」の紹介ページ
- 東大TV: Cool Hokkaido:グローカルな文化研究を創造する