2020.03.01

日本で出会う世界

国内で実現する短期集中型国際研修
著者名:
櫻井勇介、文景楠、佐藤亮司、杉村美紀(編)
瀬名波栄潤(分担執筆)
文学院・文学研究院教員:
瀬名波 栄潤 せなは えいじゅん 教員ページ

内容紹介

本書は、日本にいながらにしてグローバルな資質を短期間に集中して育成する大学教育プログラムの実践と将来の展望を紹介しています。出版の発端は、東京大学主催の2017年3月のシンポジウム「世界の中の日本、日本の中の世界:『国内で実施する国際研修の挑戦』」で、その時の登壇者たちに加え、多くの大学教員が様々な取り組みを紹介しています。

著者からのコメント

担当は「第Ⅲ部 実践:日本の自然と環境をとらえなおす」の「第1章 北海道大学の取り組み:Cool Hokkaido―グローカルな教育研究拠点を創造する―」で、2015年から3年間開講した、短期集中型の英語による国際研修授業「Pacific Music Festival: Art, Politics, and Economy」(本授業)を紹介しています。本授業は、文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援事業」に採択された本学構想の四つの教育改革プランの一つ、「Hokkaido サマー・インスティテュート(HSI)」プログラムの一環として実施されました。北海道という魅力ある地域を舞台に全地球的課題を考える文化研究授業として構想し、当時の山本文彦文学研究科長や森岡和子U R Aのご理解と協力により実現しました。本章では、授業企画の背景に始まり、実際の授業の様子や、課題・展望までを書いています。著者は、この授業の企画担当が評価され、2016年に教育総長賞(優秀賞)をいただきました。

ISBN: 9784324107324
発行日: 2020.03.01
体裁: A5判・268ページ
定価: 本体価格1,980円+税
出版社: 発行: 上智大学出版・発売: ぎょうせい
本文言語: 日本語

〈主要目次紹介〉

第Ⅰ部 背景:大学における「国際研修」の位置づけ
〔第1章〕国際高等教育における学びの多様性
〔第2章〕短期国際研修で学生は何を学んでいるのか
第Ⅱ部 実践:日本の文化をとらえなおす
〔第1章〕東京大学の取り組み:ANUの学生とともに「日本のシンボル」について学ぶ
〔第2章〕東京大学の取り組み:大都市「東京」を舞台にした短期国際研修
第Ⅲ部 実践:日本の自然と環境をとらえなおす
〔第1章〕北海道大学の取り組み:Cool Hokkaido―グローカルな教育研究拠点を創造する―
〔第2章〕上智大学の取り組み:フィールドから学ぶ人間社会と自然環境の相互関係
〔第3章〕上智大学の取り組み:アジア・パシフィックイエズス会大学連盟(AJCU-AP)サービスラーニング・プログラム
第Ⅳ部 実践:専門性に根差した国際的資質の養成のために
〔第1章〕埼玉医科大学の取り組み:包括的な国際プログラムの国内国際研修
〔第2章〕大東文化大学の取り組み:「グローバルキャンプ埼玉」―疑似留学体験型研修授業の試み―
第Ⅴ部 現状の分析と将来のヒント
〔第1章〕実践を俯瞰して考える
〔第2章〕将来の実践へのヒントと可能性