プロフィール

- 研究内容
- 博物館学
- ミュージアム経営改善のための評価システム構築
- ミュージアム展示のリニューアル
- 文化人類学
- ミュージアムにおける先住民との共同に関する研究
- 博物館学
- 研究分野
- 博物館学、文化人類学
- キーワード
- ミュージアム、経営、評価、先住民
- 文学研究院 所属部門/分野/研究室
- 人文学部門/文化多様性論分野/博物館学研究室
- 文学院 担当専攻/講座/研究室
- 人文学専攻/文化多様性論講座/博物館学研究室
- 文学部 担当コース/研究室
- 人文科学科/哲学・文化学コース/博物館学研究室
- 連絡先
研究室: 504
TEL: 011-706-3067
FAX: 011-706-3067
Email: sasaki*let.hokudai.ac.jp
(*を半角@に変えて入力ください)研究生を希望される外国人留学生(日本在住者をふくむ)は、「研究生出願要項【外国人留学生】」に従って、定められた期間に応募してください。教員に直接メールを送信しても返信はありません。- 関連リンク
Lab.letters

ミュージアムの評価をサポート
地域や社会に求められる存在へ
ミュージアムに足を運び、「展示がよくわからない」、「ホスピタリティを感じられない」との気持ちになったことはありませんか。国や自治体の財政状況がきびしくなる中、文化事業への風当たりは強く、ミュージアムも自分たちの資源や魅力、そのアピール方法を見つめ直す時期に直面しています。
私の研究は、そうしたミュージアムの評価システムを作る活動のサポートに主軸を置いています。評価に必要な要素は来館者数だけではありません。展示空間から感じる癒やしやスタッフの対応などさまざまな要素が、アンケートや聞き取り調査によって見えてきます。これらに加えて、ミュージアムが地域に果たすべき社会的役割(ミッション)を再確認し、具体的な評価指標や手法を館と一緒に構築していきます。
フィールドは知のプラットフォーム
現場主義で人間的にも大きく成長
北海道大学には総合博物館というフィールドが身近に存在します。これまで、同博物館の展示リニューアルを大学院演習の一環として継続していて、学生たちは最前線に立ち、現場でしか味わえない経験を積んでいます。資料を提供いただく他学部の先生、展示業者など関係者とのコミュニケーションや相互のスケジュール管理、いずれも社会で求められる資質であり、若いみなさんにぜひ身につけてほしいスキルばかりです。
ミュージアムは理系と文系の枠を越えられる自由なプラットフォームです。多くの人間と交わり、社会に必要とされるミュージアムづくりに関わるダイナミズムこそ、みなさんと分かち合いたい私の研究への原動力です。
(聞き手・構成 佐藤優子)
メッセージ
佐々木研究室においては、「博物館学」の研究分野では、経営方針の刷新を検討中のミュージアムから依頼を受け、現場スタッフとともに、新しい経営のかたちを創りあげています。その際、OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)とR&D(リサーチ・アンド・デベロップメント)を信条としています。机上の空論でミュージアム経営を語るのは御法度です。現場に立って、現場を観察して、そこで起こっていることをリサーチし、そのファクトをプレゼンで表現し、検討チーム内の合意を形成し、現場の改善を提案・実行していきます。これまで、経営を支援しているミュージアムや文化施設は、府中市美術館(東京都)、静岡県立美術館、三重県総合博物館などです。ミュージアムだけでなく、アートプロジェクトやホール、文化会館も研究対象です。
当研究室ではこのほかに、ミュージアムにおけるアイヌとの共同を考察する「博物館人類学」、人と動物の関係史を考察する「博物誌」なども研究することができます。
研究活動
略歴
札幌北高卒、北大文学部卒、旅行代理店勤務後、北大文学研究科修士課程入学。87年民間シンクタンク、89年北海道教育委員会(学芸員)、97年東北大学東北アジア研究センター勤務。2000年北大文学研究科へ
主要業績
- 『開講!木彫り熊概論 歴史と文化を旅する』、北海道大学大学院文学院文化多様性論講座博物館学研究室、田村実咲編著(文学通信)
- 『博物館経営論 [改訂新版]放送大学教材』、佐々木亨・今村信隆編著(放送大学教育振興会)
- 『学芸員がミュージアムを変える!公共文化施設の地域力』、今村信隆・佐々木亨編(水曜社)
- 『新訂 博物館経営論』稲村哲也・佐々木亨 編著(財団法人 放送大学教育振興会)
- 『博物館経営論』佐々木亨・亀井修 編著(財団法人 放送大学教育振興会)
- 『博物館経営・情報論』佐々木亨・竹内有理・亀井修共著(財団法人 放送大学教育振興会)
- 『概説 博物館学』佐々木亨ほか共著(芙蓉書房出版)
- 『博物館経営論』佐々木亨ほか共著(雄山閣出版)
- 『文化人類学事典』佐々木亨ほか共著(丸善)
- 『講座・世界の先住民族 01 東アジア』佐々木亨ほか共著(明石書店)
所属学会
- 日本ミュージアム・マネージメント学会
- 文化経済学会〈日本〉
- 日本展示学会
- 全日本博物館学会
- 日本エコミュージアム学会
- 日本アートマネジメント学会
- 日本NPO学会
- 日本評価学会
- 日本文化人類学会
- 北海道民族学会
教育活動
授業担当(文学部)
- 北方人類学
- 北方人類学演習
- 北方文化論概論
- 博物館概論
- 博物館経営論
授業担当(文学院)
- 多文化共生論
- 博物館・文化財研究特殊講義
- 博物館・文化財研究特別演習
授業担当(全学教育)
- 社会の認識(論文指導)
おすすめの本
- 『文化の「発見」』吉田憲司(岩波書店)
展示とは「客観的な表象の装置ではなく、新たな意味の創出の装置」など、はっとさせられる指摘がいっぱい。