2013.03.20

博物館経営論

著者名:
佐々木亨・亀井修(編著)
文学院・文学研究院教員:
佐々木 亨 ささき とおる 教員ページ

内容紹介

平成24(2012)年4月に、「学芸員資格取得に関する単位及び試験科目」が改正され、9科目19単位の現行の科目構成となりました。それに伴い、経営に関する内容が「博物館経営論」として独立しました。その3年前から、改正内容が公表されていましたので、この印刷教材(テキスト)では新科目「博物館経営論」のガイドラインにできるだけ忠実に、15回分の授業内容を構成しました。

著者からのコメント

新科目「博物館経営論」のガイドラインでは、三つの柱が掲げられています。(1)「博物館の経営基盤」では、経営資源や博物館に係わる制度を扱います。(2)「博物館の経営」では、使命と評価、行動規範や危機管理、広報やマーケティングなど現場の経営に即した内容です。(3)「博物館における連携」では、他館や他機関との連携だけでなく、市民参画や地域社会と博物館との関係も扱います。(1)はある意味、自明な内容ですが、(2)や(3)はこれまであまり深く検討されてきませんでした。しかし、このテキストが発行されたころから、博物館のガバナンスや存在意義を考える上で重要な内容であると感じていました。

関連書籍
ISBN: 9784595314131
発行日: 2013.03.20
体裁: A5判・282ページ
定価: 本体価格2,600円+税
出版社: 放送大学教育振興会
本文言語: 日本語

〈主要目次紹介〉

1.博物館になぜ経営が必要か
2.博物館を取り巻く人々と社会
3.博物館の組織と人材、行財政
4.博物館倫理・行動規範
5.博物館の経営手法①: マーケティング,利用者調査の方法
6.博物館の経営手法②: 使命と評価
7.ミュージアムショップとレストランの経営
8.指定管理者制度
9.博物館における危機管理
10.博物館における連携①: ボランティア・市民・地域社会その1
11.博物館における連携②: ボランティア・市民・地域社会その2
12.博物館における連携③: 他館,他機関,学協会
13.事例紹介①: 海外の博物館経営(イギリス)
14.事例紹介②: 海外の博物館経営(アメリカの美術館)
15.事例紹介③: 大学博物館の歴史と経営