プロフィール

佐﨑 愛 講師 / SAZAKI Ai
研究内容

宗教実践の現代的変容、死者の弔いをめぐる諸実践、物質宗教論、マイノリティ宗教の生き残り戦略ほか。具体的には日本におけるキリスト教(特にハリストス正教会)の死者の弔いをめぐる実践、および死者供養の場を構成するモノの物質宗教論的研究など。

研究分野
宗教学、宗教民俗学
キーワード
死者供養、現代日本のキリスト教、ハリストス正教会、物質宗教論、マイノリティ宗教
文学研究院 所属部門/分野/研究室
人文学部門/哲学宗教学分野/宗教学インド哲学研究室
文学院 担当専攻/講座/研究室
人文学専攻/哲学宗教学講座/宗教学インド哲学研究室
文学部 担当コース/研究室
人文科学科/哲学・文化学コース/宗教学インド哲学研究室
連絡先

Email: sazaki*let.hokudai.ac.jp 
(*を半角@に変えて入力ください)

研究生を希望される外国人留学生(日本在住者をふくむ)は、「研究生出願要項【外国人留学生】」に従って、定められた期間に応募してください。教員に直接メールを送信しても返信はありません。
関連リンク
メッセージ

宗教とは何でしょうか。この問いをめぐって19世紀以降さまざまな議論がなされてきましたが、決まった答えはなく、研究者の数だけ異なる定義が存在します。ただ時代をこえても変わらないのは、宗教を客観的・価値中立的立場から分析しようとする姿勢です。

一例として、日本のキリスト教を考えてみましょう。キリスト教由来の文化は日本社会に広く浸透している一方、キリスト教人口は約1%にとどまります。日本のクリスチャンの信仰生活には、仏壇に似た家庭の祭壇や七五三・正月を教会行事として取り入れる例など、キリスト教と日本文化の相互交渉の様子が随所に見られます。このような事例は、次の問いへと私たちを誘います。すなわち、「異なる宗教文化が接触する時、人はどのように異なる考えを受け入れ、拒絶し、交渉するのだろうか」。こういった問いを宗教学的に追うことは、異なるものの見方を持つ「他者」を知り、ひいては「社会」や「人間」そのものを問い直すことに繋がっています。

宗教文化や他者理解にご関心がある方は、ぜひ宗教学インド哲学研究室を訪れてみてください。

研究活動

略歴

北海学園大学人文学部日本文化学科卒業、東北大学大学院文学研究科広域文化学専攻宗教学専攻分野博士課程前期2年の課程修了、東北大学大学院文学研究科広域文化学専攻宗教学専攻分野博士課程後期3年の課程修了、博士(文学)。

主要業績

  • キリスト教文化事典編集委員会編『キリスト教文化事典』丸善、2022年8月(共著)
  • 佐﨑愛『神による〈記憶〉と死者のための祈り——日本ハリストス正教会の定着過程をめぐって』春風社、2025年2月
  • 佐﨑愛「家庭祭壇に置かれる「モノ」の物質性 ――日本の正教徒宅にある家庭祭壇の比較を通して」『東北宗教学』、2019年、pp.141-176
  • 佐﨑愛「日本ハリストス正教会の〈死者の記憶〉」『論集』、2019年、pp.(45)-(66)
  • 佐﨑愛「遺影とイコン――遠野ハリストス正教会の「遺影代わり」のイコンを中心事例として」『東北文化研究室紀要』、2025年、pp.51-64

所属学会

  • 日本宗教学会
  • 印度学宗教学会
  • 日本民俗学会
  • 東方キリスト教学会

教育活動

授業担当(文学部)

  • 宗教学
  • 宗教史学
  • 宗教学演習

授業担当(文学院)

  • 宗教学特殊講義
  • 宗教学特別演習

授業担当(全学教育)

  • 思索と言語

おすすめの本

  • 池上良正『増補 死者の救済史——供養と憑依の宗教学』(ちくま学芸文庫、2019年)
    死者供養を知るための必読文献。供養を死者と生者の交流としてとらえた、わかりやすく面白い一冊。
  • 藤原潤子『呪われたナターシャ——現代ロシアにおける呪術の民族誌』(人文書院、2010年)
    現代ロシアの「呪い」を描く民族誌。呪いを信じていなかった人々が呪いを信じるようになるプロセスを、多様な女性たちの「語り」から描き出している。
  • 楠正弘『庶民信仰の世界——恐山信仰とオシラサン信仰』(未來社、1984年)
    下北半島の恐山とオシラサンにまつわる信仰実践を「信仰動態現象」として読み解く。宗教現象を調査する者に示唆を与える一冊。