プロフィール

- 研究内容
多様な先住民族が居住する北米で、特にアラスカ先住民の歴史的・文化的な来歴とその形成過程について遺跡や遺物から研究してきました。また、考古学と先住民族との歴史的関係や現代における問題についても研究を進めています。
- 研究分野
- 先住民考古学、アラスカ考古学、ベーリンジア研究
- キーワード
- 北米先住民文化史、アメリカ大陸人類史、物質文化
- 文学院 担当専攻/講座/研究室
- 人文学専攻/アイヌ・先住民学講座/アイヌ・先住民学研究室
- 連絡先
研究室: アイヌ・先住民研究センター(ポプラ会館)
Email: yhirasawa*let.hokudai.ac.jp
(*を半角@に変えて入力ください)研究生を希望される外国人留学生(日本在住者をふくむ)は、「研究生出願要項【外国人留学生】」に従って、定められた期間に応募してください。教員に直接メールを送信しても返信はありません。- 関連リンク
メッセージ
私はこれまで北米、とりわけアラスカの考古学を研究してきました。アラスカでは、ロシアおよびヨーロッパ移民による植民地化が開始するまで、少なくとも約14,000年間にわたる人間活動の痕跡が見つかっています。近年では遺伝人類学的研究の進展もあり、アジアとアメリカ大陸間、アメリカ大陸内部での遺伝学的集団の形成や変化についても議論が活発化しています。
こうした人類史的視点からの研究が行われる一方で、これまでアラスカや北米各地に暮らしてきた先住民族の視点を尊重し、先住民知に基づく歴史の叙述を推進する学問的姿勢も表れてきました。これは過去の考古学や人類学のあり方を積極的に見直し、先住民族と考古学の新しい関係性や協力方法を模索する先住民考古学という領域です。
歴史という言葉から皆さんは何を連想するでしょうか。複数の歴史が併存することは可能でしょうか。西洋的世界観と非西洋的世界観は、相互に理解しあえるでしょうか。過去と現在は考古学を通して、どのように再接続することができるのでしょうか。こうした問いにすぐに答えを出すことは大変困難ですが、対話、実践、調査を通して考えていかなくてはなりません。考古学はさまざまな可能性に溢れています。一緒に学び、実践していきましょう。
研究活動
略歴
神奈川県相模原市出身。オレゴン大学人類学部卒、北海道大学文学研究科北方文化論講座修士課程修了、慶應義塾大学大学院史学専攻民族学考古学分野博士課程単位取得退学、北海道大学アイヌ先住民研究センター博士研究員、東亜大学人間科学部国際交流学科講師、同大学准教授を経て現職。
主要業績
- Yu Hirasawa, Charles E. Holmes. (2025).Techno-Morphological Study of Swan Point Burins, from the 14,200-Year-Old Diuktai Phase of the East Beringian Tradition. PaleoAmerica 11(1): 52-68
- 平澤悠(2024) 「更新世末から完新世初頭の内陸アラスカにおける環境変化と人類活動の様相」岸上伸啓編『北太平洋の先住民文化ー歴史・言語・社会』pp. 41-58.
- 共編著書
Raffield, B., Hirasawa, Y., Price, N.(eds) (2023). Multivocal Archaeologies of the Pacific War, 1941–45: Collaboration, Reconciliation, and Renewal. Routledge: London. P.276.
所属学会
- 日本旧石器学会
- 日本考古学協会
- Alaska Anthropological Association
教育活動
授業担当(文学部)
- アイヌ・先住民学概論
授業担当(文学院)
- アイヌ・先住民学特殊講義
- アイヌ・先住民学総合特殊講義
- アイヌ・先住民学特別演習
おすすめの本
- 『リターンズー二十一世紀に先住民になること』ジェイムズ・クリフォード(2020)みすず書房
考古学および人類学が先住民に対して行った植民地主義的活動と、21世紀に入り多様な形で「帰郷」する先住民と人類学の関係が両儀的に描かれている。