内容紹介
再生、再生産、再帰、回帰、循環、あるいは再現。こうした〈くりかえし〉は、この世に溢れています。そうした〈再〉をめぐる様々な事柄やその意味を、文学や歴史、科学の世界にたどってみたら、さあ、何が見えてくるでしょうか。本書を読めば、ただ単にくりかえすだけではない、複雑な事情や状況に気づくことができるでしょう。北大文学研究院が主催する、最後の公開講座で解き明かされた諸論稿を書籍化。
著者からのコメント
本書の宮嶋俊一先生の講義・論文で知った森山直太朗さんの《生きてることが辛いなら》に、「歴史は小さなブランコで 宇宙は小さな水飲み場」というフレイズが出てきます。
みなさん、ブランコに乗ったことがありますよね。ブランコは、くりかえし行き来しているだけのようでいて、漕いでいると、不思議と気分が変わるような気がしませんか? これって、まさしく「歴史はくりかえす」なんです。歴史学を奉ずる編者の独断で選んだカバー写真ですが、本書の特徴をよく表してくれている絵だと思っています。
――というわけで、ぜひ本編を一度ならず〈くりかえし〉お楽しみください。
外部リンク
〔出版社〕北海道大学出版会の紹介ページ