内容紹介
食の話題のア・ラ・カルト! たっぷり召し上がれ。
人は食を通じて命を繋いでいくとともに、生活を豊かにして来ました。本書では「食と文化」をテーマとして、思想・歴史・地域・社会の面から、「食」の様々なあり方と問題点を探求します。
各執筆者の専門分野は、一見すると接点が少ないようですが、「食と文化」という人の営みと関わっているという点では共通しています。各執筆者は、専門分野からみた食と文化の諸相について、分かりやすい具体例から論じてゆきます。例えば、仏典や聖書は食べ物についてどのように説いているのか、ヨーロッパ中世・近世の旅と飲食、ペルシア宮廷の食事、中国やロシアに見る食の風景を文学から取り上げ、諸外国の歴史や文学と食に関する話題を提供します。さらに、地理学からブラジルにおけるサトウキビ栽培の発展を取り上げ、国際社会学から食と文化の問題を考えます。
身近な食の話題から、時間・空間を縦横無尽に飛び回る。北大文学部公開講座の醍醐味をぞんぶんに味わってください。
(文学研究科ライブラリ10)