2020.03.30

日本語語用論フォーラム 3

著者名:
加藤重広、滝浦真人(編)
文学院・文学研究院教員:
加藤 重広 かとう しげひろ 教員ページ

内容紹介

日本語に関する語用論的な論考を集めた論文集で,2年半ほど前に刊行された『日本語語用論フォーラム2』に続く三冊目の論文集です。ベテラン・中堅・若手とさまざまな研究者に寄稿してもらっています。冒頭の三本のベテランのインパクトが強いですが,若手の論考も非常に面白く,刺激的です。「形容詞連用修飾の未確定性をどう捉えるか」は,日本語の形容詞に関する語彙語用論の出発点と言ってよい重要な論文だと言えます。

著者からのコメント

この巻に加藤は寄稿していませんが,編者なのですべての論考に目を通しており,非常に勉強になりました。手前味噌ですが,なかなか多彩で勢いのある論文集になったと思います。

ISBN: 9784894769946
発行日: 2020.03.30
体裁: A5判・308ページ
定価: 本体価格5,000円+税
出版社: ひつじ書房
本文言語: 日本語

〈主要目次紹介〉

メタファーに「隠されたもの」といわゆるシミリ
日本語疑問表現の会話における発話役割
「ポライトネスの原理・原則」と日本語ベネファクティブの敬意漸減
近世前期の授与動詞の諸相
形容詞連用修飾の未確定性をどう捉えるか
日本語第一言語話者は第二言語話者の質問にどう応えるか
「~{の/ないの}ですか」の命題態度と極性の偏り
直示的なやりとりにおける間主観化のプロセスについて
「その焼豚がまたおいしいんだけどさ」