2015.12.01

日本語語用論フォーラム 1

著者名:
加藤重広 編
文学研究院教員:
加藤 重広 かとう しげひろ 教員ページ

内容紹介

近年,研究領域が急速に拡大している「語用論」の研究論文集で,特に日本語を対象としている。シリーズの創刊号で,今後続刊が計画されている。日本語の運用における言語変化の局面を切り取ったもののほか,批判的談話分析(CDA)の手法を用いたメディアの談話の研究,文法との境界的な統語語用論の論考のほか,指示詞論や社会語用論,歴史語用論と多彩な内容になっている。

著者からのコメント

日本語の運用や使用者の意識に関する研究はこれまでもありましたが,言語学では若い語用論の領域と日本語研究がふれあうことはあまり多くありませんでした。しかし,現代日本語の研究の多くは,語用論と関心を共有しています。両者が相互に研究成果を活用し合うことで,研究を次の段階に進めるための場が必要だと考え,創刊されたのが本書です。新進気鋭の研究者を含む9名が新しい論考を持ち寄って創刊号としました。日本語に関わる,広義の語用論的な研究が集う広場(フォーラム)として,継続的に新しい研究を提案し続けることで,日本語の語用論研究を広げ,さまざまな研究領域をつなぐ役割を果たすことを目指しています。

ISBN: 9784894767614
発行日: 2015.12.01
体裁: A5判 289ページ
定価: 本体価格4,800円+税
出版社: ひつじ書房
本文言語: 日本語

〈主要目次紹介〉

語用論がかかわる次元と日本語
発話的な効力と発話内的な効力
ダイクシスからみた日本語の歴史
逸脱文の意味と推論
条件節で疑問文を引用する構文
ネオ敬語「(ッ)ス」の語用論的機能
接続詞「なので」の成立について
「残念な」の客観化にみる語用論的制約操作とポライトネスの希薄化現象
特定秘密保護法に関する記者会見記事の批判的談話分析