〈特集図書展示No.23〉文学院 メンバー著書紹介

書香の森・特集展示の更新を行いました。今回は2020年9月以降に文学院・文学研究院のメンバーに加わった教員の著書を紹介します。

展示図書リスト

  • Philosophy of Psychology: An Introduction
    (K. Miyazono & L. Bortolotti, Polity, 2021)
    〈教員コメント〉心理学の哲学の教科書。合理性、自己知、自由意志、責任、道徳的判断、妄想、自閉症などのテーマをめぐって、心理学的研究が持つ哲学的な含意を探求する。
  • Delusions and Beliefs: A Philosophical Inquiry
    (K. Miyazono, Routledge, 2018)
    〈教員コメント〉統合失調症などにおいて見られる妄想についての哲学的探求。妄想は信念であるかどうか、妄想はどのように形成されるか、妄想が病的な心的状態であるのは何故かを論じる。
  • 学芸員がミュージアムを変える! : 公共文化施設の地域力
    (今村 信隆・佐々木 亨 編著 水曜社 2021)
    〈教員コメント〉「ミュージアム」は成⻑しています。運営にかかわる者も、思考や行動が変わってきます。そんな変化が新しい「ミュージアム」を創り、「ひと」と「まち」の変化をもたらします。「ひと」に寄り添い、「まち」とともに歩む、「ミュージアム」のいまを切 り取りました。

  • 17世紀フランスの絵画理論と絵画談義: 語らいと沈黙の美術批評史
    (今村 信隆 著 北海道大学出版会 2021)
    〈教員コメント〉芸術作品の前での語らいにはどのような意義があるのでしょうか。現代の美術館でも議論されるこの問題について、本書では、17世紀の美術愛好家たちから学びます。絵の前で、批評の手前で繰り広げられる、声の美術批評史です。
  • Entangled Interactions between Religion and National Consciousness in Central and Eastern Europe
    (Yoko Aoshima ed., Boston, MA : Academic Studies Press, 2020)
    〈教員コメント〉本論集は、近代の中東欧において、宗教が消え去るどころか、発生しつつあるナショナルな意識に複雑な影響を与えていたことを、多様な事例を通じて明らかにしようとした ものである。
  • The Tsar, the Empire, and the Nation : Dilemmas of Nationalization in Russiaʼs Western Borderlands, 1905-1915
    (Darius Staliūnas and Yoko Aoshima eds., Budapest : Central European University Press, 2021)
    〈教員コメント〉本論集は、ツァーリが支配するロシア帝国に対する、ロシア・ナショナリズムを含む諸⺠族の近代的ナショナリズムの挑戦を、それが最初に現れた帝国の⻄部境界地域(バルト地域、ポーランド、ベラルーシ、ウクライナ)に焦点を当てて分析したも のである。