2011.03.31

笑い

人文学でワッハッハ
著者名:
冨田 康之, 千葉 惠, 川口 暁弘, 櫻井 義秀, 安達 真由美, 鈴木 幸人, 高橋 芳郎(元教員), 武田 雅哉
文学院・文学研究院教員:
安達 真由美 あだち まゆみ 教員ページ
川口 暁弘 かわぐち あきひろ 教員ページ
櫻井 義秀 さくらい よしひで 教員ページ
高橋 芳郎(元教員) たかはし よしろう
武田 雅哉(名誉教授) たけだ まさや
冨田 康之(名誉教授) とみた やすゆき

内容紹介

本書では,文学,歴史学,社会学,心理学,思想など,様々な視点から笑いを照らし出します.ご一緒に笑いのネタや種,笑いの構造,奥の深さ,本質に至るまで迫ってみませんか.人生のいたるところに笑いが転がっていることに気づくでしょう.

 
(北大文学研究科ライブラリ 5)

著者からのコメント

 本書は二〇〇八年(平成二十年)の五月から七月にかけて行われた公開講座「笑い力–言葉の笑(わっ)、和(は)、話術(はなすべ)–」の講義をもとにして編まれました。水曜の夕方、新緑のみずみずしい北大の構内で、「二分に一度」(或る参加者の言葉)聴講の老若男女の市民の方々と笑いながら過ごした初夏の夜を懐かしく想起します。ここにはそのときのライブの良さに欠けるところはありますが、より推敲されたものが提示されています。
 
 本書においては文学や歴史学、芸術学、社会学、心理学そして思想などこれまで長く蓄積された学術上の成果をもとに言葉や絵画そして統計をたよりに人間の魂の動きに迫り、笑いを様々な視点から照らし出しています。笑いが人生のいたるところに転がっていることを見出されることでしょう。

ISBN: 9784832933774
発行日: 2011.03.31
体裁: B6判 220ページ
定価: 本体価格1,800円+税
出版社: 北海道大学出版会
本文言語: 日本語

〈主要目次紹介〉

はしがき
第一話 江戸はどう笑ったか[冨田康之]
第二話 笑いの構造――アイロニーの最大の振幅としてのユーモア[千 葉  惠]
第三話 日本政治のマジメとワライ[川口暁弘]
第四話 人並になったペットとペット並になった人[櫻井義秀]
第五話 “Happy”と“Sad”――子どもはどう歌に託すのか?[安達真由美]
第六話 笑いの日本美術史――笑う人、笑われる人、そして絵を見る私たち[鈴木幸人]
第七話 呼び名・呼び方あれこれ――日中の比較文化史[高橋芳郎]
第八話 「ちりとてちん」は中国語?――中国のお笑い文芸 [武田雅哉]
あとがき
執筆者紹介