内容紹介
本書は、従来の社会学の面目を一新するウェルビーイングのライフコース的アプローチとその課題について概説するという新しい社会学のテキストです。人の誕生から人生の最期までそれぞれの人生の段階においてどのような発達課題があるのか、そして、どのような問題があって解決のための試みや改善策が出されているのかを解説しています。現代社会の課題を他人事ではなく、自分の問題として受けとめてもらうために自分の人生行路において遭遇する社会的課題を学習してほしいという執筆者たちの願いを込めております。
著者からのコメント
何のために学問はあるのか。私たちは何のために学んでいくのか。それは私たちが幸せに生きられるようになるために、人生で直面する諸問題に適切に対応するために、そして、世界中の苦難に直面する人々に対して想像力を働かすことができるようになるために学び、生き方に生かしていくのではないでしょうか。
本書では、次のような工夫をしております。
- 見開きで左側の8頁分が図表とコラム、右側の8頁分が本文になっています。 学生は10分から15分あれば、本文を読了することができますので、簡単な事前学習が可能です。教師は図表とコラムを資料として自由に講義を組み立てることもできます。
- 章の構成として、全体を基本的学習と応用的学習の項に分け、それぞれをさらに2つの項で分けて、学習すべき要点と未解決の社会的課題が明確になるように説明されています。
- ウェルビーイング研究や社会学の専門用語については、本文中もしくはコラムで語義の定義について解説をしています。この二つの領域について基礎的知識がゼロからの学習であっても、本書読了後にはウェルビーイングの研究課題が何であるか、社会学のものの見方がある程度わかるようになります。
- 各章末に「参考文献5冊」と「考えてみよう・調べてみよう」のボックスを付しており、 自分で学習を進めたり、少人数のグループで課題を示して学習を促したりすることにも使えます。
外部リンク
〔出版社〕北海道大学出版会の紹介ページ