内容紹介
15世紀半ば、突如として日朝通交の舞台に登場した偽の外交使節たち。
彼らは何者か、そしてその目的とは? 新しい中世日朝関係史。
(版元Websiteより)
著者からのコメント
子どもの頃から推理小説が大好きで、小学生時代にはすでに横溝正史などを読破していました。
そんな偏った私見によれば、歴史学の最大の魅力は、「謎解き」にあります。それが過去の人間の生き様を解き明かし、自分たちの足下を見つめ直す材料になしうるのだとしたら、なんと素晴らしいことではないでしょうか!
無類のニセモノ好きを自任する私が、卒論以来、精魂込めて雕琢してきた日朝関係史上の偽使論(偽使を暴き出す研究)を、ようやく一般書として上梓することができました。それが、本書です。一見するに(いや何度読み返しても)陰謀史観ならぬ妄想史観に過ぎぬ、と思われるかもしれません。が、私の推理が正しいかどうか、ぜひ検証してみて下さい。怪盗Yからの挑戦状です(内容よりも、ヴォリュームが結構大変かも……なお、ネタ本ともいうべき学術論文集『中世日本の国際関係――東アジア通交圏と偽使問題』(吉川弘文館、2005年)がつい最近(2014年5月)重版となりました! ありがたいことです)。
とくにミステリ好きの方の、御感想・御意見をお待ちしています。
外部リンク
〔出版社〕吉川弘文館の紹介ページ