2018.03.20

祈り

宗教学名著選
著者名:
フリードリヒ・ハイラー(著) 深澤 英隆(監修) 丸山 空大・宮嶋 俊一(訳)
文学研究院教員:
宮嶋 俊一 みやじま しゅんいち 教員ページ

内容紹介

本書は、古今東西の資料を博捜して祈りを類型化したドイツ宗教学初期の古典的作品であり、預言者的・神秘主義的という宗教の2類型を提示したことでも知られる。宗教現象学の代表的著作である本書は世界各国語に翻訳され、祈りに関する研究で本書に言及しないものはないと言ってもよい。1918年の初版刊行から100年を迎えてなされた本邦訳によって、その全体像が明らかとなる。

著者からのコメント

学部生時代からかれこれ30年近く本書と関わってきましたが、訳書出版によって、ようやく一区切りつきました。20代の終わり、ハイラーが長年活動していたマールブルク大学に留学し、彼の直接の知人たちと交流しながら、翻訳を進めました。帰国後も作業は続けましたが、徐々に多忙となってしまったため、監修者・共訳者の方のお力を借りて、ようやく形にすることができました。原著の初版刊行からちょうど100年が経っておりますので、今日の学問状況からすれば時代遅れになってしまっているところもありますが、読む度に何らかの発見があるのは古典の古典たる所以でしょう。本書は、祈りの研究書であると同時に、祈りのハンドブックでもあるので、気が向いたときにパラパラと頁をめくって、自分の好きな祈りの言葉を探してみる、そんな読み方もできると思います。

ISBN: 9784336056917
発行日: 2018.03.20
体裁: A5判・592ページ
定価: 本体価格6,500円+税
出版社: 国書刊行会
本文言語: 日本語

〈主要目次紹介〉

第一章 未開人の素朴な祈り
第二章 定型化された儀礼の祈り
第三章 古代ギリシアの文化的宗教における祈り
第四章 哲学的思想による祈りへの批判と祈りの理想
第五章 宗教的天才の祈りの特徴
第六章 人格的信仰の二つの主要類型
第七章 神秘主義における祈り
第八章 神秘主義的な祈りのさまざまな形態
第九章 預言者的=福音書的信仰における祈り
第十章 偉大な人物たちの個人の祈り(詩人と芸術家)
第十一章 礼拝における会衆の祈り
第十二章 法の宗教における宗教的義務ならびによき行いとしての個人の祈り
第十三章 祈りの本質