2016.10.19

グローバル時代の歴史学

著者名:
リン・ハント(著)、長谷川貴彦(訳)
文学院・文学研究院教員:
長谷川 貴彦 はせがわ たかひこ 教員ページ

内容紹介

国民国家とともに発展してきた歴史学は、大きく変貌を遂げつつある。グローバル・ヒストリーは、新たなパラダイムたりうるのか。歴史における「自己」と「社会」の関係をどう捉え直すべきなのか。本書は、アメリカを代表する気鋭の歴史家が、20世紀の史学史を通観しながら、認知科学など最先端の周辺諸科学との対話を試み、歴史叙述の〈これから〉を探求する。

著者からのコメント

本書は、リン・ハントによる21世紀の歴史学のマニフェストであり、複雑に絡まり合った過去を解きほぐし、現在のグローバルな状況を理解するための新たな歴史学を提唱している。初心者にとっても、また研究の最先端を探ろうとする研究者にとっても、現代歴史学の全体像を知るうえでは、格好のテクストになっていると思われる。

ISBN: 9784000226400
発行日: 2016.10.19
体裁: B6判 167ページ
定価: 本体価格2,700円+税
出版社: 岩波書店
本文言語: 日本語

〈主要目次紹介〉

序論 歴史学の運命
第1章 文化理論の盛衰
第2章 グローバリゼーションの挑戦
第3章 社会と自己を再考する
第4章 新たな目的、新たなパラダイム