内容紹介
国民国家とともに発展してきた歴史学は、大きく変貌を遂げつつある。グローバル・ヒストリーは、新たなパラダイムたりうるのか。歴史における「自己」と「社会」の関係をどう捉え直すべきなのか。本書は、アメリカを代表する気鋭の歴史家が、20世紀の史学史を通観しながら、認知科学など最先端の周辺諸科学との対話を試み、歴史叙述の〈これから〉を探求する。
著者からのコメント
本書は、リン・ハントによる21世紀の歴史学のマニフェストであり、複雑に絡まり合った過去を解きほぐし、現在のグローバルな状況を理解するための新たな歴史学を提唱している。初心者にとっても、また研究の最先端を探ろうとする研究者にとっても、現代歴史学の全体像を知るうえでは、格好のテクストになっていると思われる。
外部リンク
〔出版社〕岩波書店の紹介ページ